――これまでいろいろなキャラクターを演じてこられたお二人ですが、今回の役で意識した設定はありますか?
池田:「相棒」(テレビ朝日系)の鑑識・米沢さん(六角精児)の映画のやつは見ました(笑)。
木村:わざわざ他局は言わなくていいんだよ!まあ、俺も「太陽にほえろ!」とか思いっきり他局のこと言ってたけどな(笑)。
池田:(笑)。本当に分かっている演出部なので、鑑識の動作については現場で教えていただけました。指紋を取る時にシールをはがしたりとか、意外とベーシックなことだなと思いましたね。
小島は、鑑識としてはできる男。今後、指紋を取るシーンはあまりないかもしれませんが、一応、自分の中ではどんどんと研鑽を重ねているんだろうなと思ってやっています。
木村:刑事役を演じたことは今までもたくさんあるんですが、今回はその中でもリアルな刑事だと思います。スーツではなく、山田がよく着ているベストは、機能的な部分を追求している行動派のイメージ。「警察24時」みたいなドキュメンタリーを見ていても、みんなだいたいこんなもんですよ!
服装だけでなく、監督、メイクさんとの念入りな打ち合わせによって、髪色や顔色で過去と現在をしっかり区別しています。
池田:私は過去のシーンには登場しないので、8年前と現在の使い分けとしては、髪の毛のボリュームを少し減らしていただいただけなんです(笑)。
でも、登場人物の中で一番顔がツルっとしているみたいで、それがメイクさんのこだわりみたいです!
木村:ほかにも、作中では警察の備品なんかも見れたりして。そういう細かいディテールの部分も制作みんなでやっているのが、重厚な感じがしますよね。
――チェインストーリーでの、お二人の息の合った演技も評判です。
木村:チェインストーリーは、興味深く事件とつながっていますし、個人の感情なんかも描かれているんですよ。
アドリブは2~3割程度。本編よりも自由度が高く、それを許してもらっています。
池田:本編はあの長い原作をギュッとしているので、遊びの部分は少なくなってしまう。せめてもチェインストーリーで、というところですね。
リハーサルも何回かやるのですが、本番で私がいっぱいいっぱいにならないように、アドリブ部分では木村さんがセーブしてくださっている感じですけどね。
木村:いや、よく対応してくださってさすがですよ。
池田:いやいや。キム兄のあの“間”が参考になるんですよね。こちらが詰まったとしても、それを自然にしてくださる。それで安心感も生まれるんです。
長回しで撮影しているので緊張感はあるんですが、その中でもどんどん楽しくなっていっている感じがあります。
木村:二人でいると自然にいい尺の感じでいける気がするんですよね。
池田:キム兄が面白いアドリブを入れてくださるので、ついつい私ものってしまいそうになるんです。でも、小島という役はちゃんとツッコミを返すタイプでもないので、そういう時は小島なりの返しを考えています。
あと、本編ではあまり余計なことを言わないキャラクターなので、しゃべり過ぎないようにしています。その辺りは難しいキャラクターですね。
木村:その分、今はぎょうさんしゃべってる…
池田:ここは頑張りますよ!(笑)
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