BS12 トゥエルビで毎週金曜深夜に放送されている「ザ・カセットテープ・ミュージック」(夜2:00-2:30)。マキタスポーツとスージー鈴木が1980年代の音楽シーンを振り返り、テーマに沿った名曲を紹介する同番組で、6月1日(金)に「山下達郎特集」が放送される。
今回は、スージーがマイ・ベスト・カセットテープ”に入れたい山下達郎の名曲をセレク
ト。A面には誰もが聴いた曲から3曲を、B面にはこっそり教えたいウラ名曲の3曲を選び、マキタと語り尽くす。
収録直後の興奮冷めやらぬ2人に、話を聞いた。
──今回は「山下達郎特集」ですが。
マキタ:“山脈系”のアーティストですね。登り方はいろいろあるけど、命の危険を伴います(笑)。入念な準備が必要なんですけど、スージーさんは独特の登り方をしていましたね。“ファンキーな黒い達郎さん”と“王道の白い達郎さん”に分けたり、面白かったです。
スージー:小難しく理屈で語られがちですけど、もっと“肉体的”な語り方も必要なんじゃないかと思いまして。単純に「カッコよかった」んですよ!
マキタ:そうそう。テクニック面のカッコ良さはだいぶ語られていますけど、“肉体的なカッコよさ”もね。
スージー:ロック界の山本昌!
マキタ:そうね、鉄人(笑)。
スージー:それから、大阪のディスコで人気に火が付き始めたっていうのは、語り継がねばと思っています。シュガー・ベイブ時代の不遇な期間もあったんだけど、そんなことは関係なく、色眼鏡で見ることもなく、大阪の人間は「あ、これ、ええやん」ってなったと(笑)。
マキタ:ロマンを感じるよね。当時はまだ、関東と関西の壁って、高かったと思うんです。俺も初めて吉本新喜劇を見た時に、「何だこれ」と思ったし。だけど達郎さんの場合、関東では受け入れられなかった“良いモノ”が、国境を越えて、大阪の遊び場で受け入れられたってことですよね。番組ではそんなことを語っています。
──“山登り”をするために、準備されたことはありますか?
スージー:僕もマキタさんも、もともと“サンデー・ソングブッカー”ですから。「サンデー・ブックソング」(TOKYO FM系)、面白いですよ。マニアック過ぎてよく分からないんですけど、達郎さんが“ムキになってる”感じがたまんない!
マキタ:分かる、分かる(笑)。達郎さんは、大きいメーカーが頭を下げに来る、町工場の社長みたいなイメージなんです。めちゃめちゃ頑固だけど、誰にも負けないとんでもない技術を持っている、という。
スージー:だから達郎さんにはこの番組を見ていただいて、「サンデー・ソングブック」で批評してほしいですよね。「全然分かってないな!」って。あー、夢だな〜!
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