「おっさんずラブ」現場で記者が感じたさまざまな“愛のカタチ”【おっさんずラブ連載】

愛って何だろう？ 春田の選ぶ答えとは？

また、瑠東東一郎監督が演出する回の現場を取材させていただくことが多かったのだが、印象的だったのは誰よりも大きな声で笑って楽しんでいたことだ。カット！と声を掛ける前に、大爆笑していたときもあったほど。スタッフもキャストも全力で楽しみながら向き合って作っている、この熱は確実に視聴者に伝わっていることが、この大反響に繋がっているのではないだろうか。

ついに訪れたクランクアップ。吉田さんに花束を渡しながら、涙があふれて止まらなくなった田中さんの姿には、もらい泣きしているスタッフも。立ち会っていた記者も思わず涙がこぼれてしまった。

俳優陣が全身全霊を懸けて演じ、制作陣が練りに練った物語の結末を今夜迎えてしまうが、視聴者の思いを大事にしてきた「おっさんずラブ」。きっと、満足のいくラストを用意してくれているはず。視聴者の期待を裏切らず、むしろこれまで想像の斜め上をいってきた実績を信じ、夜11時15分にはテレビの前で「おっさんずラブ」からの大きな愛を受け取ろう。