朝の情報エンターテインメント「ZIP!」(毎週月曜~金曜朝5:50、日本テレビ系)内アニメ「朝だよ!貝社員」が3年目に突入。そこで、モリ・マサ監督に話を聞いた。
「朝だよ!貝社員」は、哀愁漂う歌とコントで“会社員あるある”を描いた作品。放送話数は500話を超え、「ZIP!」内アニメとしては初となる3年目に突入、さらに書籍発売も決定している。
――「秘密結社 鷹の爪」などで知られる、FROGMANさんの元で働かれていたそうですね。
そうですね。最初の何年かはADとして下積みを積んでいました。それから、2013年に読売テレビ系で放送されていた「にゅるにゅる!!KAKUSENくん」の脚本をやって、その後の2期では監督・脚本をやっていました。
それ以外にも、お金をテーマにした「わんわんわんコイン」や、「コロコロコミック」(小学館)さんとの企画「そり猫」などのショートアニメ作品でも監督・脚本をやっています。
――「朝だよ!貝社員」は平日毎日の放送ですが、量産する上で意識している事はありますか?
クリエイティブをどこまで突き詰めるかの線引きですかね…。こだわるところはこだわりつつ、1点に固執しすぎて他に影響が出ない様にしたりという。
――今まで放送された話数は500話を超えるそうですが、一番大変だった事は何でしょうか?
500話以上制作したことですかね(笑)。「一段落した」とか「終わった」という解放感があまりないというか…(笑)。
――どのようにしてお話のアイディアを出しているのでしょうか?
いろんな方法がありますが、実体験から生まれたものもあります。例えば、フルイ貝の回「過去の栄光」は、飲み屋で隣にいたおじさんがモデルになっています。
ほろ酔いのおじさんが、鞄からどでかいアルバムを取り出して、写真を1つ1つ辿りながら過去の栄光を語る…という話なのですが、私が実際に飲み屋でその被害に遭いました(笑)。初対面なのに…。
しかも、このご時勢にあんなでかいアルバム常備するなんて…。でもノンフィクションです(笑)。あと、日テレ「ZIP!」での帯の放送になってからは、制作チームみんなで考えています。
――ネタ切れになったりしないんでしょうか?
今のところは大丈夫です(笑)。多角的にコンテンツを広げていくようにして、ネタ切れにならないようにしています。キャラクターの背景やお話の舞台を掘り下げていったり、「パロディ」「冒険」「恋愛」など様々なテーマとかけ合わせたりして。
たまに変わり種の話をやると「貝社員はもうネタ切れなんじゃないか?」とか言われたりするんですが、そうではなくて「新しい事をやって進化しよう!」という極めてポジティブなチャレンジなのです!(笑)
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)