高杉真宙の主演映画「世界でいちばん長い写真」の完成披露上映会が6月4日に行われ、高杉の他、武田梨奈、松本穂香、水野勝(BOYS AND MEN)、草野翔吾監督が舞台あいさつを行った。
「武士道シックスティーン」や「ストロベリーナイト」などで知られる誉田哲也の小説「世界でいちばん長い写真」を映画化したこの作品。愛知で実際にあった出来事を基に、人生の目的を持てずにいた少年・宏伸(高杉)がギネス記録を持つパノラマ写真を撮影できるカメラとの出合いで変わっていく姿が描かれる。
高杉は「宏伸はカメラと出合うことで、人生が彩り、成長していきます。この映画は、去年の夏、自分の青春のノンフィクションのように撮影できました。皆さんに早く届けたい!」と完成を喜ぶ声を。これを受けて、宏伸の従姉妹・温子を演じた武田も「珍しく登壇者がみんな緊張していますが、今日お披露目できてすごくうれしいです」と語った。
続いて、写真部の部長・三好役の松本は「宏伸と正反対の性格で、真っすぐすぎて不器用な女の子。脚本を読んだ時、素直に『好きだな、この子』と思って演じました」と、お気に入りの役だったことをアピール。また、温子の友人の智也を演じた水野は「愛知を舞台にした作品だったので、自分がいつも使っている名古屋弁を使えることはすごくナチュラルに演じられました」と語った。
さらに、草野監督は「去年の夏休みを閉じ込めようと思って撮った青春映画です。登場するキャラクターがさまざまいるので、見た方々が映画の中で“自分”をみつけてくれたらうれしいです」と集まった観客にメッセージを届けた。
客席には原作者の誉田の姿も。出演者を代表して、高杉から「こうして駆けつけてくださることが素直にうれしいです。キャラクターを役者に預けていただけたからこそ、純粋に演じることを楽しませていただけましたし、去年の夏、この作品で青春を送ることができました」と感謝の言葉が伝えられた。
文部科学省選定の本作だが、ポスターの掲示に協力してくれる中学・高校には、高杉の直筆でサイン、学校名、メッセージを入れたポスターを先着で100枚プレゼントすることが発表され、場内からは歓声が起こった。
青木孝司
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