本作で番頭を演じるのはコミカル、シリアス、真面目、堅物など、どのような役柄でも完璧に演じ上げ、自らを「ワンシーン役者」と称するベテラン俳優・笹野だ。
笹野が演じる番頭は、赤松運送会社で専務を務める宮代直吉。赤松運送会社2代目社長・赤松徳郎(長瀬)とは、先代からの信頼関係を築いており、赤松へ苦言を呈しながらも、最後は赤松の意見を尊重し、会社経営を支える“大番頭”だ。
トレーラーの脱輪事故により整備不良を疑われ、銀行の融資も途絶え経営難に陥ってしまう赤松運送会社だが、業務停止寸前の赤松運送を支えたのは、最古参である宮代だった。
トレーラーの脱輪事故を独自で調べるうちに大企業の不正に気付き、脇目も振らず証拠集めに奮闘。
会社を振り返らない赤松に、社長としての在り方を厳しく諭しながらも、突き進む社長に付き従う姿は、番頭としてふさわしい。
会社を支え、社員をフォローし、社長のストッパーとしても活躍する宮代は、池井戸史上最も理想の番頭と言っても過言ではなく、話題を集めそうだ。
2014年に放送されたドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」に登場するのは、江口洋介演じる中堅電子機器メーカー青島製作所専務・笹井小太郎。
ずっと経理畑を歩いてきて、社内経営に誰よりも精通しており、古参社員からの信頼も厚い。
中途入社の細川充(唐沢寿明)が次期社長に決定したことで、周囲から細川を追い落とすよう迫られるが、笹井本人の本心は不明な“ミステリアス番頭”だ。
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