ドラマや映画などで、名バイプレイヤーとして欠かせない存在感を放つ渋川清彦と、映画監督・舞台演出家・小説家と多彩な顔を持つ飯塚健監督の“同郷タッグ”で6月9日(土)に公開を迎える映画「榎田貿易堂」。
群馬にある開業4年目のリサイクルショップ・榎田貿易堂に集う人々が織り成すヒューマン作品である本作は、それぞれが小さな秘密を心に抱えながらも、穏やかな日々を送るさまを丁寧に描いている。
今回、そんな「榎田貿易堂」でアルバイトをする人妻・真木千秋役の伊藤沙莉にインタビューを敢行。
子役時代から抜群の演技力で他とは一線を画す魅力を放ってきた伊藤に、本作の見どころはもちろん、“大切にしている言葉”など伊藤の人となりに迫ることについてもたっぷりと語ってもらった。
――台本を読んだ感想は?
電車の中で読んでいて、肩を揺らして笑ってしまうほど面白かったです(笑)。飯塚監督の作品は笑わせるし、泣かせるし、ホントにずるいんですよ。
おばけも、殺人鬼も出てこないし、特に何かが起きるという物語ではないんです。でも、普段の日常の中で何もない人っていないよねっていうものが前提にあって。人の数だけある人生が描かれているなと思いました。
――確かに、映画を見終わった後も、劇中の登場人物は普通にあの町で生活しているんだろうなと感じました。
そうなんです。そこが面白くて、台本を読んでいる時はとても幸せな時間でした。でも、その世界の中に自分が入るということを考えると怖くなって…。
――千秋を演じる上で不安があったということですか?
台本に書かれている言葉(セリフ)は、いずれ自分のものになるんだなと思ったら恐怖を覚えました(笑)。
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