2000年代生まれ初の“レッド”伊藤あさひ「僕にとってのヒーローはスパイダーマン」

2018/06/27 08:00 配信

ドラマ

昔から「スーパー戦隊派だった」と語る伊藤あさひ撮影=増永彩子


――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

すごく仲良く撮影しています。ルパンレンジャーの3人と、パトレンジャーの3人で別々に撮影をしていることが多いんですが、6人そろうとわちゃわちゃガヤガヤとにぎやかで楽しいですね。ルパンレンジャーの3人でいるときは、「パトレンジャーに負けたくないこと」とか、3人だからこそ話せる話題で盛り上がることが多いです。

――パトレンジャーに負けたくないこと、聞いてもいいですか?

パトレンジャーはかわいいというか、おちゃめな部分とか、愛されるキャラクター像で描かれているんです。他にも、結木滉星くんが演じるパトレン1号は正義感と熱血さ、一生懸命な部分が描かれていて、それが見ている方にもウケていて。「それに対抗できる僕たちの武器は何か」っていう話をしていたり…って、ちょっと熱いですよね(笑)。3人でご飯とかを食べに行くと、いつもそういう話になっちゃいます。いい意味でライバルなので。

――ルパンレッド・夜野魁利という人物の役作りはどのようにしていますか?

最初に魁利の人物像をもらったときに「軽い」とか「チャラい」とかと書かれていたので、まずはそういうキャラクターが描かれている映像をたくさん見て勉強しました。あとは、仕草も大事だと思ったので、ポケットに手を突っ込むとか、ちょっとダラダラと歩いてみるとか、どう見えるのか研究をしながら撮影に入りました。今は毎週オンエアを見て研究しています。

――スーパー戦隊だからこその「楽しいな」と思うことはありますか?

やっぱり毎日みんなで一緒にいるので、絆が深まるというか。もう家族というか。今、家族よりも会ってる時間は長いですし、これから先もずっと仲良くしていける存在なのかなとも感じているので、みんなといる時間は楽しいですね。スタッフさんも同じだけ一緒に時間を過ごしているので、家族みたいな感じで皆さん本当に優しいんです。ただ、これまでずっとスーパー戦隊や仮面ライダーに携わってきているベテランの方々もいらして、厳しい言葉をかけられることもありますが、そのひと言ひと言が的確で、気づかされることが多くて。成長させていただいている感じがしています。

――スーパー戦隊ということで派手なアクションシーンも見ものですね。

そうですね。特にルパンレンジャーは、パトレンジャーのように泥臭くというより快盗なので、スマートにカッコよく見せないといけない。苦労する点もありますが、回を重ねていくうちにコツや見せ方が分かってきて、最近では少しだけ遊べるようになってきたかな。吊られるシーンはバランスが難しくて、いまだに苦手ですが。

――吊られて下りてくるシーンはシルエットも大事ですしね。

そうなんです! あと、自然と顔がこわばっちゃったりもして。すべてのことをサラっとスマートにこなさなきゃいけないから、一生懸命な顔はしちゃダメなんです(笑)。

――ちなみに、伊藤さんは小さい頃、スーパー戦隊シリーズは見ていましたか?

「忍風戦隊ハリケンジャー」や「特捜戦隊デカレンジャー」を見ていました。今は放送時間が変わっていますが、僕が番組を見ていた当時は7時30分からスーパー戦隊、8時から仮面ライダーという順番で放送をしていたんです。僕はどっちも見るつもりで起きるけど、スーパー戦隊を30分集中して見るから、仮面ライダーを見る集中力がなかったみたいで(笑)。毎週スーパー戦隊だけ見ていたとお母さんから聞きました。だから、必然的に昔からスーパー戦隊派でしたね。

――乗り物とかロボットが出てきますし、子供には分かりやすい番組ですからね。

そうですね。正義のヒーローが悪と闘うとか、すごく分かりやすいと思います。ただ、今回の”ルパパト”は、人間ドラマが深く描かれていたり、CGに凝っていたり、子供だけじゃなくて大人の方にも見てもらえる作品なのかなと思っています。

――撮影方法や小道具にもすごくこだわっているんですよね。

そうなんです! ルパンレンジャーたちは普段、「ビストロ・ジュレ」で働いているんですが、僕が身に着けている指輪の裏側に「ジュレ」と書いてあるんです。あとは、快盗衣装にシルクハットをかぶったトカゲがたくさん散りばめられていたりもして。本当に細かいんですが、そういうスタッフさんのこだわりを探しながら見ていただくのも面白いかもしれません。

――8月4日(土)には映画「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーen film」も公開されますね。

ライバルでもあり、共闘もするダブルレッドが中心のお話で、2人の関係が浮き彫りになっていきます。今回は、変身前の素面のアクションも多いので、撮影は大変でした。でも、監督さんがアクションや演出にこだわって撮ってくださったので、迫力ある映画になっていると思います。大人も子供もたくさんの方に見ていただきたいです!