草なぎ剛「まんざらじゃないぞ、僕の人生」 【連載コラム】

2018/06/25 05:00 配信

芸能一般

いろんな時間が流れていて、どれも色鮮やかで、バンバンバンと色が入ってくる


それにしても横浜、東京と千秋楽の後、月に一度の「7・2新しい別の窓」の生放送があったというのは、面白い巡り合わせだなと思って。舞台でめちゃくちゃエネルギー使って放心状態だったのに、余韻も何もバタバタとお台場に移動して、打ち合わせも台本もほとんどなくて、カトルド・トランプって何だよ!って思いながら、僕が運転して3人でクルマ乗ってるわけですよ。面白いよね。全然違うことだから、むしろできちゃうっていう。この感じもまんざらじゃないぞ、僕の人生って思う。

“ななにー”(「7・2新しい別の窓」)では白井晃さんと松尾諭さんとクルミで三軒茶屋の町を歩いたのが楽しかった。あのパッケージ成立してたよね。「クルチューバーと剛のぶらぶら散歩旅」みたいな番組ができそう(笑)。3カ月一緒にいて、汗水流した2人とだったので友情が芽生えてる感じがして。落ち着いたら松尾さんとも連絡取り合って、あらためて三茶で労をねぎらってもいいんじゃないかなと。やっぱり舞台終わって寂しくなるから。

さっき舞台のことだけ考えてるって言ったことと矛盾するけど、実は映画も撮ってました。「まく子」(2019年公開予定)という、僕はちょっとダメなお父さん役。子供がメインで、子供の妄想というか宇宙人とか円盤が出てきちゃって面白いんだよ。映画「中学生円山」(2012年)を思わせるような感じもちょっとあって。でも淡い少年と少女のラブストーリーにキュンとする。初めてご一緒する監督で、独特な撮り方をしていて楽しかった。

いろんな時間が流れていて、どれも色鮮やかで、バンバンバンと色が入ってくるんだよね。舞台やってるときも、汗かいてすごい長台詞しゃべってるじゃん!って客観的に見てる自分もいるし、吾郎さんと慎吾を乗せて運転してるときに街の人に声を掛けられてる感じとか、新しい現場に立ってる瞬間とか、ユーチューバーの自分とか、自分の“新しい地図”にどんどん色鮮やかな新しい色が足されていくことによって、もっと違うどこか行ったことのない場所に行ける感じがして。これからももっともっと色鮮やかになっていくんじゃないかな。

「新しい鮮やかな色が自分の中にどんどん入ってきている感覚」という草なぎ剛撮影:諸永恒夫


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