【試写室】石原さとみ主演「高嶺の花」、視聴後に生まれる“違和感”こそ物語を楽しむカギ

2018/07/11 22:06 配信

ドラマ

7月11日の「高嶺の花」より(C)NTV


第1話を見終わって、湧いた感情は「ただのラブストーリーではない、でも、なんじゃこりゃ」。心地の良い違和感だ。

1話は、もも(石原)と直人(峯田)の恋路に取り巻く環境の複雑さが明らかに。ゴチャゴチャ感というより“混沌”とした状況を、芳根京子千葉雄大戸田菜穂小日向文世、他にも直人が店を営む商店街の面々など、実力派俳優たちがしっかりと立ったキャラクターで、より物語を濃厚にする。

このドラマは、かねてよりジャンルを「純愛エンターテインメント」と称していたが、その表現は適切だと思った。恋愛、仕事、家族、仲間、過去、さまざまな要素が丁寧かつ大胆に入り組む。

そしてワクワクとザワザワの違和感を感じつつも、野島脚本と石原、峯田の相性が良いことは1話から伝わる。この三位一体で、どんな結末に向かうのか、初回にして「ああ、このドラマ9月までしか見られないんだよな」と肩を落としてしまうほど。

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