“メディアの極北”でも最優秀賞! マキタスポーツ、スージー鈴木も喜びのコメント

2018/07/13 07:15 配信

バラエティー

7月12日、東京・千代田放送会館にて「第8回衛星放送協会オリジナル番組アワード」の授賞式が行われた。

オリジナル番組賞 バラエティー部門の最優秀賞に輝いたのは、BS12 トゥエルビで毎週金曜深夜に放送されている「ザ・カセットテープ・ミュージック」(夜2:00-2:30)。プロデューサーの高橋良美氏、演出の浅沼雄介氏が登壇した他、番組に出演するマキタスポーツはビデオメッセージで登場。さらに、ゲストとしてもう一人の出演者であるスージー鈴木が駆けつけ、会場を盛り上げた。

授賞式に登壇した高橋良美プロデューサー(中央)と浅沼雄介ディレクター(左)、お祝いに駆け付けたスージー鈴木(右)


同番組はマキタスポーツスージー鈴木が1980年代の音楽シーンを振り返り、テーマに沿った名曲を紹介するというもの。今回のアワードでは番組の初回としてオンエアされた「A面に入れたいサザンの名曲」が選考対象となり、見事 最優秀賞を獲得した。

高橋良美プロデューサー 受賞者スピーチ


「ザ・カセットテープ・ミュージック」の高橋良美プロデューサー


このたびは大変名誉な賞をいただきまして、ありがとうございます。私どもはBS12 トゥエルビと申しまして、リモコンの中でも一番端っこにある、無料放送でございます。

その中でも深夜2時という丑三つ時で、私たちは自虐的に“メディアの極北”と呼んでいます。そこでマキタスポーツさんとスージー鈴木さんという、非常に希有な才能と出会うことができまして、今回、このような賞をいただきました。

丑三つ時(の番組)にこんなにもまぶしい光を当てていただいたというのは、日々厳しい環境下に置かれている衛星放送でまい進する、営業マンや宣伝マンなど全てのスタッフにいただいたエールだと思っています。

これからも時代や環境を言い訳にせずに、面白いものをただひたすら作っていきたいと思っております。マキタさんやスージーさんにも、この場を借りて感謝申し上げます。今日はありがとうございました。

マキタスポーツ 喜びのVTRコメント


マキタスポーツはVTRで登場


キダ・タローです…あ、マキタスポーツです。このたびは大変な賞をいただいたそうで、ありがとうございます。

私は音楽評論をもとにした芸事“音ネタ”をやっております。“このアーティストはこんな風に(作曲する)”ということを、批評的に研究するのが大好きでございます。それを昇華させたのがこの番組で、マニアックなことを突き詰めてしゃべっているんです。

とにかく、おじさんたちが夜中に興奮してしゃべっている。それが受賞理由なんじゃないかと思っています。選考してくれた方々は、おそらくおじさんだと思います。このたびは本当にありがとうございました!

スージー鈴木 喜びのコメント


番組の出演者であるスージー鈴木が登場


ゲストって言っても、「おまえ誰やねん」という空気で申し訳ございません(笑)。スージー鈴木と申します。僕は音楽ファンとして、音楽番組を2つに分類しています。第1音楽番組と、第2音楽番組。第1というのは、歌い手や作り手が主体のもの。でも最近、聴き手に照準を合わせた第2もあると思っています。

例えばサザンオールスターズの音楽を聴いて、マキタスポーツさんと私が、ああだこうだと言うんです。聴き手がどういう風に考えるのか感じるのかというのをメインにした、番組のつくりだと思っています。地上波では「関ジャム──」(テレビ朝日系)とかがありますが、我々の番組もそういう第2音楽番組のムーブメントをふくらませられるように、頑張っていきたいと思っています。今日はありがとうございました。

〜収録の様子を問われ〜

30分番組ですけれども、いつも1時間半くらい話していますね。昭和41年生まれの私と、昭和45年生まれのマキタさん。“アラフィフ”がいろんな音楽を語っています。単なる感想だけではなくて、コード進行など理論的な話をすると、さらに音楽の喜びがふくらんでいくのではないかと思って、語り倒しています。