藤井フミヤ「ボーカリストとして今が一番」歌い続ける理由を語る

2018/07/18 07:00 配信

音楽 インタビュー

デビュー35周年を迎えた藤井フミヤにインタビューを実施

ファンに動かされているし、生かされている


――藤井さんの曲で、つらい経験から救われたファンの方も多いはずです!

そういう風な(楽曲の)使われ方が、一番ありがたいですね。

――ファンに与える影響は大きいと思います。

この間、ファンの子から「フミヤさんの追っかけをして、いろんなところに行ったことが、今の行動力につながっています」って言われて。若い頃に追っかけをして、初めて新幹線や飛行機に乗ったとか、東京に来たとか、意外と人生の行動力になっているみたいなんです。

今みたいにインターネットもない頃、俺は東京に暮らしているから、ファッションや面白い本とかの情報を伝えていて、それでCOMME des GARCONSが好きになった子もたくさんいましたね!(笑)。

――藤井さんにとって、ツアーの魅力や楽しみは何でしょうか?

ファンに直接会えること! 最近は舞台がはやっているけど、昔は、役者さんは映画やドラマの舞台あいさつくらいしかファンと会えなかったんですよ。でも、俺は毎年ツアーをやっているからファンに会える。ミュージシャンと役者さんの違いはそこなのかもね。

――では、これからもずっとツアーを続けていくのでしょうか?

できる限りは! ファンがいないと、俺はただの酒飲みの老けたオヤジだから(笑)。ファンに動かされているし、生かされている。

ステージの上で歌うのは、いろんなものを維持しないといけない。ポール・マッカートニーやミック・ジャガーは、きっとビジネスでライブをやってるんじゃないと思う。お金なんてたくさんあるだろうし(笑)。長く生きるための秘訣なんじゃないかな? 元気がないとできないからね。

――さまざまな分野で活躍している藤井さんですが、今後の目標があれば教えてください。

いや、もうあんまり大きい欲望や夢は必要性ないですね。でも、歌えるうちは歌うんだろうね!

ポップスやロックって、まだ音楽の中でも歴史が浅くて、その初代たちもまだ現役なんですよ。誰も引退しない。やっぱり、歌うことが健康の秘訣なのかもしれない。

――肉体維持も大変だと思いますが、応援しています!

ボーカリストとして、今の藤井フミヤのテクニックが、一番いい脂の乗り方をしていると思っていますよ! 茶道具じゃないけど、使い込んでだいぶお値段があがったような(笑)。きっと感動していただけるとコンサートになりますよ!

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