NHK総合で8月6日(月)に放送されるドラマ「夕凪の街 桜の国2018」(夜7:30-8:43)の試写会が行われ、常盤貴子、川栄李奈、平祐奈、キムラ緑子らが登壇した。
同作はこうの史代の漫画が原作。原爆投下から10年後の広島と現代、別々の時代を生きる二人の女性の姿を通して、原爆の悲劇とさまざまな愛の形を描く。
常盤は「私自身、広島を訪れるのが初めてで、七波と同じように広島のことを少しずついろんな話を聞き、いろんな所を巡りながら勉強しました。私と同じように広島をまだ一度も訪れたことがない方や広島のことを知りたいと思っている方が広島を知るきっかけになればいいなと思っています」とドラマへの思いを伝えた。
また、原爆の後遺症に悩む平野皆実を演じた川栄は、印象的だったシーンについて「土手で雨に打たれるシーンで、まだ3月でとても寒い時期でつらいなと思いました」と振り返る。
「でも、こんなことでつらいと思っていたらこの時代の方はどうなっちゃうんだろうって考えてしまいました。私、甘やかされて育ってきたんだなっていうことをすごく実感しました。その撮影の時に後ろを振り返ると、虹が出ていてすごく背中を押された気分になりました」と、撮影でのエピソードを披露した。
そして皆実の母親で、川栄同様に被爆者という難しい役を演じたキムラは「役者の仕事は脚本に書かれている人物の生き方とか、何を考えてどう感じているのかを伝えるのが、私たちの仕事だと思っているんですけど、今回は本当に想像しても想像しても足らず、本番中も全く悔しくて、苦しくて、ちょっとむなしかったなというのが現場での印象です」と演じた上での苦悩を語った。
さらに、現代で常盤演じる石川七波のめい、石川風子を演じた平は「広島で実際に被爆された方のお話を聞いて、教科書でしか見たことなかったので、もうこんなつらいことは起こらないでほしいと平和を願いながら撮影していました。同世代の方に少しでも関心を持っていただけたら、一人でも多くの方にこの作品を届けられればいいなと思っています」と笑顔を見せた。
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