タイトルを聞いた時、「ブルース」という言葉に、初めはピンときませんでした。けど、脚本を読んでみると、登場人物たちが不器用ながらにお互いを思いやり歩んでいて、その様子がとても愛おしくて、「悲しみの歌をみんなで支え合い奏でると、喜びに変わるんだ」と感じました。まさに、小さな奇跡だなと。
そして、そんなブルースな作品に参加することができることが、とてもうれしいです。
綾瀬さんをはじめとした僕の尊敬するキャストの方々と共演できることに、とてもワクワクしています。
そして、脚本の森下さんが描く世界に再び存在できる幸せをかみ締めています。
物語を奏でる上で大切な1ピースになれるよう、楽しんで演じたいと思いますので、ぜひご覧ください!
小さな奇跡を拾い集めながら暮らした宮本家のみゆき(上白石萌歌)は、“お母さん”“みゆき”と呼び合い、箸使いと姿勢はビジネスの基本スキル、とりあえず押さえておけという亜希子(綾瀬はるか)の教えを守り、教師からも一目おかれるような高校3年生に成長していた。
ある日、ママ友の晴美(奥貫薫)からみゆきの大学進学について聞かれる。大学は青春を満喫するために行くのだから受かったところで良いと考えていた亜希子だが、「今は将来何をしたいか、そのためにどこに行ったらいいのか考えて受験する」と晴美から諭される。
一方、みゆきは、いい大学に受かれば亜希子が喜んでくれると信じ、いい大学を受験しようと気持ちは逸るのだが、テストの成績は伸び悩んでいた。亜希子はみゆきが自分の将来についてどのように考えているのか、どんな仕事に就きたいと考えているのか聞いてみると、できればお母さんのようになりたいと言う。それは、昔の亜希子の姿でもある企業の営業職かと尋ねると、現在、亜希子がしているデイトレードのことで、それはみゆきにとっては、楽してもうけていく道があると錯覚させてしまっていたようだ。
それに気付いた亜希子は、仕事の尊さをみゆきに分かってもらおうと、一念発起し再就職をすることを決意する。
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