松本幸四郎と市川染五郎が親子で共演! 染五郎「本当に好きでお芝居をしているんだなと伝われば」

2018/08/22 19:19 配信

芸能一般

松本幸四郎と市川染五郎が親子で対談!(C)NHK


——番組内ではご自身がやりたい役を描いた“高麗屋箱”や絵を紹介していましたが、他にもご自身が作った歌舞伎に関する作品などはありますか?

“高麗屋箱”は学校の授業とかで作ったものですが、学校で工作や絵を描くことになったときは、歌舞伎の絵しか書いていなかったですね。

特に弁慶の絵は小さい頃から時間があれば描いていて、その時から弁慶が好きだったんだなということが絵を通して思い出します。

――“高麗屋箱”には憧れの役として「連獅子」が描かれていました。11月にはその憧れの「連獅子」を演じられますが、心境をお聞かせください。

初舞台も「連獅子」でしたが、その時はまだ幼かったので、あまり記憶がありません。1日だけの公演で演じたことはあるのですが、ひと月の公演は初めてです。

八月の納涼歌舞伎では「龍虎」という演目を踊らせていただきますが、連獅子の倍くらいは毛を振っている大変な踊りですので、今まで1日公演で演じた連獅子や、「龍虎」の経験を生かして十一月公演の「連獅子」に臨みたいと思います。

“親と子”というより“役者同士”の勝負という「連獅子」にしたいと思っているので、それを目指して、親獅子に勝つように演じたいです。

――八月納涼歌舞伎のお話が出ましたが、「再伊勢参!? YJKT東海道中膝栗毛」では宙乗りに挑戦されますよね。

宙乗りは、はっきり教えていただいていなくて(笑)。

脚本の方に「宙乗り、どういう風に飛びたいですか?」と聞かれて「えっ! 宙乗りするんですか?」って聞いたら、逆に「えっ! お父さんから聞いてないんですか?」って言われました(笑)。それで、父に「宙乗りするの?」って聞いたら、「あぁ。そうみたいね」って言われて…。あやふやな感じで伝えられました(笑)。

小さい頃から宙乗りには憧れていたので、本当にうれしいです。でも高い所が苦手なのでそれがちょっと不安ですね(笑)。

――最後に、番組の見どころをお願いいたします。

本当に好きでお芝居をしているんだなというところが見ている方に伝わればいいなと思っています。