「本屋大賞2017」にノミネートされた「コーヒーが冷めないうちに」の完成披露試写会23日、都内の劇場で行われ、有村架純、伊藤健太郎、波瑠、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子、塚原あゆ子監督が登壇。有村と伊藤が、共演の感想を明かした。
本作は、店内の“ある席”に座ると、望んだとおりの時間に戻ることができるという喫茶店を舞台に、さまざまな後悔を抱えた人々のドラマを描く物語。喫茶店を切り盛りするヒロイン・時田数役を有村、数に次第に惹かれていく常連客の大学生・新谷亮介を伊藤が演じている。
伊藤は「僕の方が年下なので、“大丈夫かな、距離が近くなれるかな”と思っていた」と不安もあったというが、「有村さんの方からすごく話し掛けてくださった。素直に新谷と数ちゃんの距離感を作れたと思います」と有村の気遣いに感謝しきり。有村は「すごく落ち着いている。年下とは思えない」と伊藤の印象を語り、「同い年くらいの感覚でいられたので、一緒にいて接しやすかったです」とこちらも居心地のよさを感じていたという。
原作は“4回泣ける”と話題のベストセラーだが、完成した映画を観た伊藤は「すごく泣きました」と告白。「“4回泣ける”とのことですが、それ以上泣けるくらい、いろいろなことを考えさせられましたし、心に刺さることがたくさんあった」とのことで、「おそらく5、6回は泣けると思う」と“感動度”に太鼓判を押す。有村は「過去を後悔したことは変えられなくても、自分自身の未来が変わるというだけで、背中を押される。前向きになれる映画。観てくださる方の背中を、少しでも押せるような作品になったと思う」と力強くアピールしていた。
またこの日は、有村が登壇者陣にコーヒーを淹れて、サーブするひと幕も。コーヒーを淹れるシーンは「なるべく所作を美しく見せるために、動きを丁寧にするように心がけた」というだけに、有村のサーブに石田も「物腰が美しい。見入ってしまいます」とうっとりとしていた。「コーヒーが冷めないうちに」は、9月21日(金)より公開。
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