「見た目よりオッサン?」謎多き甲賀NINJAを演じる 青木一馬【舞台「NINJA ZONE」特集】

2018/09/02 13:29 配信

芸能一般

青木一馬(TOKYO流星群)


2018年9月5日〜9日に、東京・品川で上演される舞台『NINJA ZONE』は、オリジナリティあふれるエンターテイメント作品。今作は映画監督、プロデューサー、スタントマンとしてワールドワイドに活躍する坂本浩一が、長い海外経験を元に構築した“外国人が見たい日本アクション演劇”で、忍者、サムライ、アクション、殺陣、ダンス、アイドルなど日本の文化とポップカルチャーを融合させた、まったく新しいジャパンエンターテイメント作品だ。

物語の舞台は、過去でもなく未来でもない「華舞綺TOWN(カブキタウン)」。そこは犯罪者たちが棲みつき、治安という概念が崩壊した治外法権エリアで、2代目秀忠率いる強大な悪の組織「徳川組」が仕切っている。そんな腐敗した街の中で人々が唯一安らげる場所は、5人組のパフォーマンスグループ“BLASTING GIRLS”が出演する娯楽施設「竜宮館〈DRAGON INN〉」。しかし、街の支配をより高めるたい秀忠は”伊賀流YAKUZA-NINJA六人衆BURAIKANN”を結成し、この「竜宮館〈DRAGON INN〉」を排除しようと動き出す。だが、“BLASTING GIRLS”のメンバーは実は伊賀に滅ぼされた甲賀流のくノ一で、“BURAIKANN”と激突するのだった。

青木一馬(TOKYO流星群)・写真全22枚


この「竜宮館〈DRAGON INN〉」で“BLASTING GIRLS”を支えるマネージャー・甲賀弾正(こうがだんじょう)を演じるのは、青木一馬。ダンス、歌、殺陣、日本舞踊で見せるエンターテインメントショーボーイユニット「TOKYO流星群」のメンバーとして活動しながら、ミュージカル、演劇、朗読劇と幅広く活躍する31歳だ。

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――『NINJA ZONE』のお話を聞いたときの印象は?

実はですね、率直に申し上げると「俺、動けるかなー?」でした。忍者の世界ということは立ち回りやアクションが豊富だと思ったので、大丈夫かな?と。

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――とはいえ、演じる甲賀弾正は、名前の通り、甲賀の忍者。

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そうなんですよ。甲賀流NINJAの残党なんです。でも、年齢不詳の役なので、アクション部分はどうなるのか? お楽しみにという感じです。それから弾正は見た目には陽気なキャラクターなんですが、内心では誰よりも伊賀のことは恨んでいるんですね。そういった負の感情も劇中で具体的に描かれるわけではないので、どう醸し出せるかなと思っています。

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――演出は石山英憲さんが担当されるということで、見えない部分は石山さんが構築されていくと思うのですが。

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そうだと思います。ですので、演出が入った時点でどうなるかな?と思いますし、僕からもどんどん思ったことを言っていきたいと思っています。ただ、実は年齢不詳の設定って、僕だからかな?と思っているところがありまして。僕、若く見られがちなんですが、実はそうではないので、弾正と役者・青木一馬をうまく合わせて表現していけたらいいなと思っています。

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――そんな弾正らしさを表現した、今回のお衣装はいかがですか?

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より一層、作品の世界観が想像できる衣装だと思います。普段から着物はユニットの活動で着ているのですが、アレンジされた着物は着たことがないので新鮮です。「竜宮館」のマネージャーなので、ちゃんと襟のある衣装なんですよね。

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――マネージャーとして、「竜宮館〈DRAGON INN〉」を支える役どころですからね。

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加えて、“BLASTING GIRLS”の子たちを支えるポジションでもあるので、縁の下の力持ち的存在でいられたらいいなと。稽古でみんなとの信頼関係もつくっていけたらと思っています。

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――今作は弾正の中にも恨みが潜んでいるなど、見えない感情が渦巻いている物語でもありますよね。

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そうなんですよ。僕の中では、“恨み”が渦巻いている世界観だなと感じています。弾正には伊賀への恨みがありますし、主人公の桜は秀忠への恨み、秀忠は父への恨み。目に見えない恨みを石山さんの演出とともにどう表現していくか、稽古で深めていきたいです。

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――現状で、青木さん自身が楽しみにしていることは何ですか?

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僕はセリフを一字一句間違えずに言いたいタイプなのですが、好きにアレンジしていいよと言われているんです。なので、弾正らしい言い回しをどんどん提案していきたいなと思っていまして。セリフ回しでどれだけ遊べるか、そして舞台上で弾正としてどう生きられるかを楽しみにしています。とはいえ、アドリブは正直苦手なタイプなので、稽古でしっかりと作り上げて行った上で、舞台上でふざけていきたいなと思っています。

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――本番ではどんな部分を見せていきたいですか?

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ふとした瞬間に「もしかして見た目よりオッサンなのかな?」と見ている人に疑問を抱かせられたら面白いかな?と思っています。本当はお客さまに疑問を持たせることは良くないと思うのですが、弾正ってマネージャーだけど謎の存在なので、見終わったときに「あの人って…」と話していただける存在にできたらと。そして、今作は坂本浩一さんが総監督で、石山英憲さんが演出を手掛けられるので、僕自身、どんな感じになるのか楽しみでして。お2人の良き部分を融合させた舞台にできたらと思っています。

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