初回から7週連続で2ケタ視聴率を記録するなど好調な、山崎賢人主演のドラマ「グッド・ドクター」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)。スタッフ・キャストを駆り立てているのは、「小児外科を知ってほしい」という使命感だ。
子どもの病気と治療だけでなく、彼ら彼女らの心の問題や、周囲に与える影響も丁寧に描いてきた本作。30日放送の第8話では、小児患者とその家族が抱える葛藤がクローズアップされる。
「グッド・ドクター」は、自閉症スペクトラム障がいでコミュニケーションに難しさを抱える一方、驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年・新堂湊(しんどう・みなと=山崎賢人)が、周囲の偏見や困難を乗り越え、小児外科で医師として成長していく姿を描く。
反響は回を追うごとに大きくなっている。リアルタイムでの視聴率は、23日放送の第7話で自己最高の13.0%を記録。リアルタイム視聴とタイムシフト視聴を合わせた総合視聴率では、9日放送の第5話で20.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をたたき出しており、SNSなどでも毎回「泣けた」「涙腺崩壊」といった言葉が躍る。
快進撃を続ける「グッド・ドクター」のチームには、ある思いがある。日本国内でも医師全体の0.3%しかいないといわれる“小児外科医”の存在と必要性を知ってもらいたい、という思いだ。
番組スタート時、藤野良太プロデューサーは「本作品のもう一つの主人公といえるのが“小児外科”という舞台そのものです」「本作品では、2018年の小児医療にまつわる問題点にスポットライトを当て、その最前線で戦う小児外科医たちの姿を描きたいと思っています」とコメント。
主演の山崎も、「医師全体の0.3%しかいない小児外科医がドラマを通して少しでも多くの方に注目されるように、新堂湊を通して深く潜り込んでいければと思います」と、自らの“使命”を語っている。
その言葉の通り、同作では毎回、大人とは違う子どもの身体や心、置かれた状況をすくい取って描いてきた。
第8話に登場するのは、がんを患う少年・陽翔(鳥越壮真)とその兄・翔太(池田優斗)、そして2人の母・香織(酒井若菜)のエピソード。とくに、ときに我慢を強いられることもある病児のきょうだい=“きょうだい児”にまつわる家族の葛藤が描かれる。
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