仮面ライダー&スーパー戦隊シリーズCPが明かす、“覚悟”と“これから”

2018/09/01 19:30 配信

アニメ インタビュー

9月2日(日)より、いよいよ平成最後の「仮面ライダーシリーズ」として注目を集める「仮面ライダージオウ」(毎週日曜朝9:00-9:30 、テレビ朝日系)が始まる。

テレビ朝日系のいわゆる“ニチアサ”枠のうち、「スーパーヒーロータイム」では「平成仮面ライダーシリーズ」と「スーパー戦隊シリーズ」が放送されている。その両シリーズのプロデュースを手掛けているのが、現在、テレビ朝日で映画事業部長兼チーフプロデューサーを務める佐々木基氏だ。

子どもたちへの影響力をヒシヒシと感じながら両シリーズのプロデュースに取り組んでいるという佐々木氏に、「仮面ライダージオウ」についてや、自身が手掛けた番組へのこだわりなどを聞いた。

「仮面ライダージオウ」のチーフプロデューサーを務める佐々木基氏撮影=源賀津己


子供たちに中途半端なものは見せられない


──佐々木さんはドラマのプロデューサーを経て映画事業部へ異動となり、「平成仮面ライダーシリーズ」と「スーパー戦隊シリーズ」のプロデューサーを務められています。“ニチアサ”の特撮作品を手掛けることが決まった時には、どのように思われましたか?

正直、最初は“子ども番組か”と思ったんですが、始めてみたらすごく奥が深く、すべて計算された、作り込まれた番組なのだと知りました。もしかしたらプロデューサーを務めるには一番難しいかもしれない、と思いましたね。これはゴールデンタイムの作品をやってきたからこそ、思ったことかもしれないです。

何よりも、両シリーズとも子どもたちへの影響力が大きくて。テレビ朝日では夏祭りでヒーローショーのステージをやっていますが、子どもたちの熱狂って本当にすごいんですよね。彼らにとっては、見るものすべてが本物ですから、よほど考え抜いて、丁寧に作らないといけないし、ゴールデンタイムの作品以上に集中しないといけないなと。夢を与えるという意味でも中途半端なものを見せてはいけないなと思いましたし、責任重大だと思って取り組んでいます。

主演には“5年後にゴールデンで主役を張れる子”を


──両シリーズを手掛ける上で、ご自身が大事にしていることは?

スーパー戦隊はチームヒーローなので、“友情と仲間を描いて勝つ”というのが絶対ですね。一方の仮面ライダーは、孤高のヒーローなんですよ。圧倒的なヒーローであり、時には影を背負ってでも、自分が闇に染まってでも戦わなければいけないことがあると。そこはスーパー戦隊と大きく違っているところです。

あと、キャスティングにもこだわりを持っています。僕がスーパー戦隊のオーディションに参加するようになったのは「侍戦隊シンケンジャー」(2009〜10年)からなんですが、オーディションでは「5年後くらいにゴールデンタイムのドラマで主役を張れるような子」をイメージして、なるべく華やかで、将来性を感じる雰囲気を持った人を選ぶようにしています。僕がドラマのプロデューサー出身だからかもしれません。

最近だと、竹内涼真くんがまさにそうですね。恐らく、僕がオーディションに参加するようになってから、主演の人の雰囲気が変わったと思うんですよ。

──名前の挙がった竹内さんのように、特撮作品への出演を機に俳優として大きく飛躍される方も多いだけに、事務所さんからの推薦も増えたと思いますが。

これまでは、事務所さんが自分の所の一番手をオーディションに応募してくるようなことはなかったんですね。それが今では、必ず事務所の一番推しの子がオーディションに来るようになって、それは本当にありがたいと思います。それでも、今「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」に出演している、元モーニング娘。の工藤遥さんがオーディションに来た時はさすがにビックリしました(笑)。

関連人物