名優対決から相思相愛に!?イッセー尾形「早く國村隼さんに会いたかった…」

2018/09/04 20:00 配信

ドラマ

写真撮影時も2人で雑談をしていた國村隼(左)とイッセー尾形(右)

9月8日(土)に放送される「NHKスペシャル 未解決事件 File.07『警察庁長官狙撃事件 ドラマ 容疑者Nと刑事の15年』」(夜9:00-10:30、NHK総合)の試写会が行われ、國村隼イッセー尾形らが登壇した。

同番組は、社会に大きな影響を与えた事件を検証し、事件の教訓を問うシリーズの第7弾。今回は1995年に起こった「警察庁長官狙撃事件」を2日に放送されたドキュメンタリーと、実録ドラマで描く。

ドラマで描かれるのは、刑事と容疑者の奇妙な関係


「地下鉄サリン事件」のわずか10日後に起こった「警察庁長官狙撃事件」。警視庁は、この事件がオウム真理教によるテロとして総力を挙げて捜査を行うも、難航する。

ところが、刑事の原雄一(國村)は、別の事件で服役中の中村泰(イッセー尾形)という70歳を超える老人が長官狙撃に関わった可能性があるとして取り調べていた。

今作の基になったのは、服役中の中村本人とNHKがやり取りした50通の書簡だったという。

制作統括の中村直文氏は、「2011年からこの番組を担当しておりますが、同年に中村からの手紙が送られてきました。獄中で“未解決事件”シリーズについて聞きつけた中村が、我々に『ぜひ、この事件を取り扱ってほしい』と送ってきたことが、この作品の制作のきっかけになっています」と明かす。

演出・脚本を務めた黒崎博氏は、國村とイッセー尾形の起用について「この作品が、『刑事と犯人』『いい人と悪い人』として描かれるものだったら、きっと僕は國村さんとイッセー尾形さんというキャスティングをしていなかったと思います。

2人が刑事と容疑者という関係を通り越して不思議な協力関係を築いていくような、ある種気持ちの悪いような構図の中で、現実と虚構の間を行ったり来たりする不思議な話を描きたいと思った時に、この2人にお願いしたいと確信を持ちました」と語る。