演じる水川がザテレビジョンのインタビューで「京ことばの“人たらし”っぽい感じが台詞ににじみ出たらいいなと思っています」と語っているように、「西郷どん」で描かれるお龍の、他者との距離の縮め方は独特だ。
西郷家へやってきたお龍は、子どもができないことを引け目に感じる糸に「そらぁ試してみなわかりまへんえ。ほら、下手な鉄砲も何とやら言いますやろ」とあけすけに語ったり、一家のそろった場で「お糸はん、3番目の妻なんやてね。1番目と2番目はどないしはったん?」と聞いてしまうなど、相手に壁を作らず積極的に懐に飛び込んでいく自由奔放なキャラクター。愛する龍馬からも「迷惑千万なおなご」と評されてしまっている。
一方で、龍馬を想う気持ちは誰にも負けない。糸に「うちはもう、あの人と死ぬまで一緒にいるて決めてるんや。どんな危ない目に遭うたかてかましまへん」「お互い、難儀な男に惚れたもんやな。怖うて切ないけど、一生惚れ通すしかあれへんとうちは覚悟決めてます」と言い残し、長州へ向かう龍馬の後を追ったのだった。その後、糸はお龍の言葉に励まされ、吉之助と夫婦として向き合った――。
番組終了後、視聴者からはSNSなどで「お龍かわいかった」「ズバズバ言うお龍のおせっかい具合、好きだな~」「龍馬とお龍カッコよすぎ!」「糸どんとお龍さんのシーン、よかった」といった声が上がっている。
9日放送の第34回「将軍慶喜」では家茂が没し、慶喜(松田翔太)が周囲の予想を覆し将軍の座につく。間もなく孝明天皇が崩御。吉之助と一蔵(瑛太)は岩倉(笑福亭鶴瓶)と共に有力藩主たちで四侯会議を開き、幕府をけん制しようとするが、慶喜にうまくあしらわれてしまう。さらに慶喜はフランス公使ロッシュと結び軍事支援を取りつける。その裏側に慶喜の危険な取り引きがあることを知った吉之助は、ついに武力討幕を決意する。
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