山田孝之&菅田将暉「dele」に漂う”怖さ”のウラガワ『“消す”という行為の裏には、蓋をされてしまう“真実”がある』

2018/09/13 12:00 配信

ドラマ 連載

第7話エンディングのウラガワ


第7話のラストには、現場でちょっとした変更が加えられたという。

オンエアされたエンディングはこうだ。街の人々の汚い部分を知った祐太郎は「言っていい?…すっげぇ気持ち悪い」と吐き捨て事務所を出ていく。エレベーターに乗り込み、自分と妹、両親が写った家族写真を見て――ドアが閉まる。

常廣監督は明かす。「実は、脚本ではこのとき祐太郎はある一言を言っていたのですが、山田プロデューサーと相談して、これを言うのはやめよう、言わずにただ黙って写真を見て、エレベーターのドアがバンと閉まる、というラストにしようということにしました」

カットされたセリフは、ドラマの核心に関わるものだった。最終話では、言われなかったその“言葉の続き”を1時間かけて描いていく。

山田Pは7話を「最終話に向けてこの2人が動き出す大きな“ジャンプボード”」と表現する。14日に放送される最終話では、祐太郎と圭司の過去も明らかになっていく。

“消すこと”と“暴くこと”はウラ返しの関係にある。正反対の思いを持つ圭司と祐太郎、2人とっての結論は、果たしてどんな形で訪れるのだろうか。

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