本作が初共演となる妻夫木と井上は、子どもを亡くした夫婦という難しい役どころを演じるに当たって互いに気を使わずに過ごせたという。
妻夫木は「真央ちゃんとは初めて共演したという感覚がなかったです。懐が深くて、すぐに心を開いてくれた」と井上の印象について語ると、井上は「最初は(妻夫木が)ストイックなイメージがあって、自分には厳しい方で、難しいこととかも相手にも求めてくるのかなって覚悟はしていた(笑)」と妻夫木に対する当初のイメージ述べる。
さらにその上で「初めてとは思えないほどの居心地の良さを感じた。自然に夫婦になれたなって思います」とギャップがあったことを明かし、妻夫木が「風評被害ですね(笑)。このままじゃ共演者がいなくなっちゃう」と冗談を飛ばす場面も見られた。
貫井も「幸せなシーンって役者さんの演技というよりは、センス。この2人はパッと見ただけで幸せなんだなというのが伝わってくる」と絶賛した。
今回の撮影について、妻夫木は「いつも撮影が始まると眠れないタイプなんですが、今回は特に眠れなかった。
いろんな思いを抱えたまま過ごしているのが、逆に役とリンクしていたんじゃないか」と精神的にも過酷な撮影だったが、気持ちの葛藤が役と重なる部分があったとも明かした。
また、撮影時の印象に残ったシーンを聞くと妻夫木、井上、貫井の3人共が原作にはないドラマオリジナルの”サンドイッチを食べるシーン”を挙げた。
妻夫木は「これから夫婦2人で生きていこうという思いが感じられる大事なシーン」と語り、井上も「生命力を感じさせるシーンで、この夫婦なら大丈夫だろうと思ってもらえるようなシーンです」と物語の中でも、重要な位置づけであるシーンが印象的だと語った。
会見の後半には、妻夫木と井上の息子・翔太役の小岸洸琉くんも会見に登場し、一年ぶりの“家族の再会”に井上は「こんな立派になって…頑張ったね」と、まるで本当に子どもと再会したかのような笑顔を見せた。
妻夫木も顔をほころばせ、緊張する小岸くんの頭をなでながらねぎらっていた。
撮影前に3人で過ごす時間もあり、公園で遊びピクニックをしていたが、小岸くんが泥まみれになりながら遊んでいたという撮影の裏話も明かされ、小岸くんから二人へ花束が手渡された。
最後に、妻夫木は「失うことから逃げちゃうのは簡単ですが、受け入れて生きていかなければいけない。生きるっていうことに執着したことですね」と自身の役どころについて語り、会見は締められた。
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