――2人の距離感にキュンとするシーンですよね。ちなみに、見ていてキュンとしてもらえるような感じを出すためにこだわった部分などはありましたか?
監督からは、「斗和と柾木先生、それぞれの前にいる時には表情の差をつけてほしい」と言われていました。
柾木先生といる時はすごくうれしそうにして、斗和とのシーンは基本クールだけど、ちょっとクスッとしちゃうような時は、本当に高校生みたいにかわいい感じで笑ってと言われていたので、そこは意識して演じましたね。
――高校生の時に牧場でスカウトされたということですが、元々芸能界には興味があったのですか?
小さい頃からモデルさんになりたかったんですけど、恥ずかしくて周りには言えなくて。動き出すことができないまま高校2年生になって、進路をそろそろ決めないといけないという時に、アルバイトをしていた牧場で現在の事務所にスカウトしてもらいました。
その時に自分でも(芸能界に)入れるんだ!って思い、そこからどんどんやりたいという気持ちが強くなっていった感じですね。
――現在は、雑誌「MORE」の専属モデルを務めたり、女優として映画やドラマにご出演されたりしていますが、それぞれのお仕事の魅力や面白い部分は?
もともとモデルに憧れていた部分が強かったので、初めの頃はモデルのお仕事がすごく楽しくて。逆に女優のお仕事は、お芝居が全然できなかったので、めちゃくちゃつらくて、「もうヤダ」と自分で壁を作っていた時期があったんです。
でも、映画「寝ても覚めても」に出演させていただいたことで大分変わることができて、お芝居に対して前向きになれて。そこからモデルも女優もそんなに変わらないなと思えるようになりました。
写真もただ写るんじゃなくて、その場で何かを表現するという根本がお芝居と同じ。モデルとお芝居、それぞれで学んだ事がもう一方で生かせるような、イコールな感じで捉えられるようになったんです。
――そういう視点に気付けたことによって、より表現の幅が広がりそうですね。
そうですね。以前は雑誌の中の自分を見て、モデルのお仕事がすごく好きなのに、「いつも同じ」「つまらない自分」と思うこともあったけど、「寝ても覚めても」を経て、より自分と向き合うようになれたので良かったです。
でも、昔から自分の掲げる理想像がすごく高くて。まだそこにいけない自分が悔しいです。お芝居をもっとやりたいのに、現実との差に落ち込んだりもしますね。
――ストイックですね! 「寝ても覚めても」は、唐田さんに女優としてもモデルとしても、自信をつけたんですね。
そうですね。以前は、本当に自分に自信がなさ過ぎて。一時期、自分の周りにいてくれる人たちがすごくステキな人ばっかりなのに、「自分に何もないし、何もできないし、空っぽ」という、ネガティブな考えにとらわれていました。
でも今は、周りにみんながいてくれて、支えられて、お仕事をできていること自体が、自信につながっています。
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