伊藤健太郎、21歳の“覚悟”「誰にも負けない気持ちで」

2018/10/11 07:00 配信

映画 インタビュー

さまざまなポージングを披露した伊藤健太郎


誰にも負けない覚悟


――タイトルにちなんで、最近「覚悟していること」はありますか?

毎回作品に入るときに、「誰にも負けない」という覚悟をして入っていることですかね。お芝居もそうですが、いろいろな意味でひけを取らないようにしたいという気持ちが強いです。

――何か準備をされて現場に入ることが多いですか?

すごく準備するわけではなくて、ある程度のことは考えていき、基本的には現場の雰囲気を見たり、一緒に取り組む相手と実際に言葉を交わしたりして、いろいろ考えることが多いかもしれないです。

昔はそれができなかったんですけど、ここ1、2年くらいで、やっと段取りやテストの時とかにいろいろ試せるようになりました。ダメだったらダメって言われるし、とりあえずやってみないと、という感じです。

――それは何か転機になった作品があったからなのでしょうか?

いろいろな作品が転機になっていると思うのですが、初めて主演させていただいた「デメキン」(2017年)は特にそうかもしれないですね。責任感がより増して、大きく変われた気がします。

――2018年だけでもさまざまな作品にご出演されていますよね。充実されているのでは?

上半期はいろいろな現場にいることが多くて。たくさんの人と話して、いろいろな所に行って、すごく楽しかったし、今もとにかく毎日が楽しいです。

僕は「楽しく生きる」がモットーで、楽しいことがすごく大好き。しんどいこともあるし、悩むこともありますが、そういうものすべてをひっくるめて楽しいですね。

――20代になったことも影響しているのでしょうか。

そうかもしれないですね。10代の時はきついことがあると、すごくイライラしたり、誰のせいでもないのに誰かのせいにしたりとか、そういうことが多かったんです。

21歳になって、今でも完全にそれをやらなくなったかって言うとそういうわけではないですが、ここ1年でそこが少し改善されてきた気がします。

3カ月前くらいに、太賀さんに「乗り越えられないようなことは振ってこないから」って言われて、「確かに」って思ったことがあって。

そのことは結構大きくて、頑張ろうって思えました。今はまた一つ大人にならなきゃいけないっていう感じで、前のめりにいろいろなことに取り組めている気がします。

――今後、挑戦してみたい役は?

役者としては、いろいろな役ができるようになりたいですね。最近は「今日から俺は!!」(日本テレビ系)の撮影でアクションに挑戦して、アクションがやっぱり好きだなと再確認しています。

「あいつアクション俳優じゃないけど、アクションやらせたらやばいな」って思ってもらえるような存在になりたいです。

取材・文=高山美穂