矢野聖人が初主演を務めた映画「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」の完成披露上映会が10月11日に都内で行われ、矢野の他、武田梨奈、岡本玲、藤原知之監督が舞台あいさつに登壇した。
本作は、和歌山にあるクジラだけを飼育している「太地町立くじらの博物館」を舞台に、クジラを愛する青年・鯨井太一をリーダーとし博物館を盛り上げていく様子を描いたクジラと人間の奮闘記。映画初主演となる矢野が、実在するクジラ博物館を支えるため、悩み挫けながらもクジラをひたむきに愛する太一の心の葛藤を演じている。
まず、矢野が映画初主演について「20代のうちに主演をやりたいというのが夢の一つで、舞台、ドラマでも主演をやって、映画でも主演をやりたいなって思っていた中でお話をいただいたので、素直にうれしかったですね。初主演がこの映画で良かった」と喜びのコメントを語る。
また、武田は「最初はちょっと怖かったです。今までのクジラを題材にした作品をいくつか見させていただきましたが、極端に賛成、反対が分かれる題材だと思うので。今回は青春映画というくくりではあるんですけど、それだけに収めてはいけない作品だと思い、撮影に入る前に監督にそういう相談をさせていただきました。監督も同じ気持ちだったので、最初にぶつかり合えたかなって勝手に思っています」と、作品への熱い思いを吐露。
藤原監督からは「ぶつかって…? 普通に話をしたつもりだったんですが(笑)」と素っ気なく返されてしまったが、武田は「私は熱く語ってしまいました。この作品に関わることもそうですし、今公開することもちょっと怖い部分もあるんですけど、自信を持ってみんなで愛情を込めて作った作品です」とアピールした。
地元・和歌山を題材にした作品への出演となった岡本は「やっと関われるなって思いました。『わかやまパンダ大使』をやっていたりはするんですけど、何かお芝居で地元の人が築いてきた歴史だったり、思い、温かさ、人柄を伝えたいと思っていたので、すごくうれしかったです」と笑顔を見せた。
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