舞台あいさつで、有村は「晶自身も私自身も、母親というものがどのような役割をしているかというのは分からないところでもあったので、そこは自分自身が晶に寄り添って演じられればと思った」と初めての母親、シングルマザー役について語った。
さらに「(修平の死という)ある出来事が起こってからのお話なので、その出来事が起こるまでの過程って何にも情報がなかったんです。
晶がこれまでどういう人生を歩んできたのかというのが何にも描かれずに始まるので、そのへんのバックボーンは監督と共有し合いながら作らせていただきました」と裏話を明かした。
一方、國村は「この映画に登場する人たちはどこか不器用な人たちばかり。そんな中で、特に節夫さんは不器用でなおかつ頑固。そんなイメージのキャラクターだったので、そのように演じました」と告白。
また、運転士という役柄については「運転士のお客さんがご覧になっても『こりゃあ違うで』と言われないように、そこはすごく神経を使いました」と振り返った。
そんな中、歸山が「海沿いのシーンがすごく寒くて、普段みんな休憩中はしゃべるのに、その時はみんなしゃべらなかったんです。その時に國村さんを見たら(設定が夏のため)半袖のシャツ一枚で、ちょっと気まずかったです」と撮影中のエピソードを明かし、会場を沸かせる一幕も。
最後に、有村は「この作品は映像も美しいですし、風景も楽しんでいただけると思います。家族のあり方とは何だろうということをあらためて考えさせてもらえるような優しい作品です。ぜひ見終った後、優しい気持ちになって帰ってください」とアピールした。
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