倉科カナ、境遇の似た役に「痛みを力に変えた」立川談春「すごい話」

2018/10/29 07:10 配信

映画 インタビュー

公開中の映画「あいあい傘」に出演している主演の倉科カナ(写真左)と立川談春撮影=永田正雄


倉科カナが5年ぶりに映画主演を務める「あいあい傘」が、10月26日から公開中。

本作は、宅間孝行が主宰を務めた劇団東京セレソンデラックスで2007年に上演されて以来、再演を望む声が多かったものの、幻の名作と言われていた舞台作品。

主人公・高橋さつき(倉科)が、25年間会いたくても会えなかった父・東雲六郎(立川談春)を探し出し、連れて帰ることを胸に秘めて恋園町にやってくるが、六郎は彼女の思いを裏切るように苗字を変え、自分の知らない家族と新しい生活を営んでいた。しかし、離れ離れだった25年間の六郎の暮らし、そして真実を知った時、長い間さつきが忘れていた感情がよみがえる。「大切な人を思う」とはどういうことなのか、家族の幸せを願う全ての大人たちに送る感動作となっている。

ほか、さつきの思いを知り、六郎との再会に一肌脱ぐ情に熱いテキ屋・雨宮清太郎役を市原隼人、死を決意した若かりし六郎を救い、家族として妻として25年間寄り添ってきた「恋園庵」女将・松岡玉枝役を原田知世が務める。さらに、玉枝の娘・松岡麻衣子をAKB48・入山杏奈、清太郎のテキ屋仲間・福田日出子を高橋メアリージュン、竹内力也をやべきょうすけがそれぞれ演じる。

監督は、本作の原案となった舞台「あいあい傘」で主演・脚本・演出を務めた宅間。11年の時を経て、幻の名作を映画でよみがえらせる。

公開を控え、主人公・さつきを演じた倉科、そして六郎役の談春が、二人そろって「ザ・テレビジョン」の取材に応じた。2回にわたり送るインタビューの前編では、倉科がさつきの境遇が自身と似ていると告白し、談春は当初オファーを「断っていた」と明かす。その時の二人の思いとは?

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