――3人は初共演だそうですね。
矢野:そうですね。岡本さんは小さいころからお仕事をされている印象があって、共演するということで緊張もありましたが、僕が初主演ということで緊張していた部分もあったので、(岡本さんがいることで)安心感がありました。
武田さんは僕の中ではアクションのイメージが強かったので、アクションのない今回のような作品ではどんな雰囲気なのかなって気にはなっていました。3人が同い年ということで仲良くなれたというか、あまり気を使わずに撮影に入ることができたので良かったです。
武田:同い年の方と共演する機会がこれまでになかなかなかったんですね。役者の中でも「1991年生まれって少ないよね」という話をするんです。でも、同い年だから仲良くなれるというのは自分の中ではなくて、同い年だからこそ「どう接したらいいんだろう?」という気持ちの方が強くて。
3人とも連絡先を聞いて、ご飯に行こうというタイプでもなかったので、(最初は)ちょっとした壁はあったと思うんです(笑)。それが自然と集まるようになったり、話すようになったので、すごくいい距離感で仲良くできたなぁって思います。
岡本:私は二人とプラベートでたまたま顔を合わせたことがあったり、梨奈ちゃんとはバラエティー番組で共演したりとか、お芝居じゃないとこで出会ってはいました。今回の役がちょっと一歩引いて地味な女の子だったので、現場でもそういうスタンスで、二人を立てられるようにやろうと思っていたんですけど、二人が面白過ぎて…(笑)。
武田:うそだぁ(笑)。
岡本:私は関西人なのでツッコミたくなるんです(笑)。二人とものほほんとした顔をしながら、作品にかける思いは熱いものを持っているので、すてきだなぁって思いながら撮影していました。
――お二人が面白いというのは、撮影中以外でもですか?
岡本:カメラが回ってない時でもです。二人で何かちょこまかと小競り合いじゃないですけど(笑)。
矢野&武田:(笑)。
岡本:私はニヤニヤと見ていました。
武田:確かにそういうことが多かったかも。玲ちゃんが結構ツッコんでくれていましたね。
矢野:僕は“小競っている”つもりはなかったけど。
武田&岡本:(笑)。
矢野:単純に(僕が)二人にいじられていたなぁっていう記憶がありますよね。
武田:クールなので、どこかそれを壊したいなっていうのはありましたね。
矢野:いやいや、クールではない。そこが違うんだよ。
岡本:優しさの出し方とか下手だよね?
武田:そうそう。隠れて何かをするタイプだもんね。
岡本:例えば、ずっと撮影をしていて、差し入れのお菓子とかが減ってきたら、矢野君は(主役で)一番忙しくて、休みは一日もないくらいだったのに、自分でコンビニに寄って、自腹で買って、それをそっと置いておくんですよ。でも、スタッフさんは矢野君が買ってきたとは気付かずに、違う人の名前で(お菓子のところに)「差し入れありがとうございます」とか書いていたりして(笑)。
矢野:お弁当がないこともあったね。
武田:あったね~(笑)。
岡本:みんなとの距離感だったり、この作品だからこその距離感をすごく考えて、ちょっとずつ仲良くなっていったりしている中で、(矢野君が)座長だからと考えていることが、あまりみんなに伝わっていなくて(笑)。でも、それがかわいいところで、(私たちは)そういうのを突っついていました。
――座長としていろいろ考えていたんですか?
矢野:まぁ…差し入れはそうですね。
岡本:ふふふ(笑)。
武田:なのに、他の人の名前で書かれていたんだよね?(笑) でも、(矢野君は)怒らないんだよね。責めないし。
岡本:でも、(言うべきことは)ちゃんと言ってくれる。みんなから好かれていましたね。
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