NHK総合ほかで放送中の連続ドラマ小説「まんぷく」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか)。
福子(安藤サクラ)とその夫・萬平(長谷川博己)の成功物語で、インスタントラーメンを生み出した実業家である安藤百福氏と妻・仁子氏の半生をモデルに、戦前から高度経済成長期にかけての激動の時代を舞台に、たくましく生きる夫婦の姿を描いている。
これまで、福子に頼まれ憲兵に捕まった萬平の釈放に一役買った大阪商工会の会長で実業界の大物・三田村亮蔵を演じる橋爪功が、本作への出演が決まったときの気持ちや、役作り、現場の印象などを語った。
朝ドラ出演は連続テレビ小説「すずらん」(1999年)以来、19年ぶりだという橋爪は、「実は今回、『まんぷく』が“朝ドラ”って知らないで出演を受けてしまったんです(笑)。今回はそんなにたくさん出番があるわけではないのですが、今まで“朝ドラ”の収録でどれだけNHKに通ったことかと、懐かしいことを思い出しました(笑)」と出演が決まった時のことを振り返る。
また、自身が演じる大阪商工会会長で実業界の大物・三田村については「僕自身はあまり役作りをしないで、演出担当に任せているところもあります。とは言え何もしないわけではなく、良くできた台本からは受け取れる情報は無尽蔵にありますし、自分の役だけではなく、その周りに人物たちの背景などを、いろいろ想像して演じています」と役作りについて明かした。
個性豊かな面々がそろう撮影現場では、「最終的にカメラの前に立つ時には現場にお任せしています。自分の目線で考えてきたことと、台本を読み込んできた演出陣の目線では、どこかですれ違いやギャップが生じてしまうことは間違いないですし、現場でいつでも修正できるようにアンテナを張っています」と語る。
そして、「撮影した後に演出担当がしっくりきていない顔をしてたら、じゃあ次はこういうふうに演じるのはどうでしょう?と、僕は提供する役割です。だから現場ではエネルギーを使いますね」と明かした。
そして最後に、視聴者へ「インスタントラーメンという世紀の発明品の物語ですが、そこに登場するのは英雄ではなく、普通だけどちょっと面白くて魅力的な人々です。
終戦後、価値観ががらりと変わった世の中でも、大阪の商人や研究者たちはエネルギッシュでしたし、そのタフさを伝えるのに関西ことばがしっくりとはまっています。大阪を舞台にしているので、泥臭く、そして人間くさいドラマになればいいなと思っています」とメッセージを送る。
福子(安藤)が臨月を迎える中、元々、製塩所で働く従業員たちの世話の大変さに不満をもっていた鈴(松坂慶子)が、身重の福子の分まで働かざるを得ず、我慢の限界に。ある日、萬平(長谷川)とのささいな口論をきっかけに鈴は家を飛び出してしまう。福子と萬平が鈴を探している中、戦後の焼け野原で食う物に困り、栄養失調で倒れている人々が萬平の目に留まる。それを見た萬平は、困っている人々を救うある新規事業を思いつく。
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