遠藤憲一が仲居の“中井田健一”として、全国の温泉宿で働き始める。草津温泉の旅館「奈良屋」で働き出した中井田は同僚の仲居・理恵(ともさか)と出会い、一目惚れ。中井田は理恵に、胸の奥がうずくような、甘酸っぱい感覚を味わう。
だが、理恵には小学生の息子・勇介(五十嵐陽向)がいた。理恵の夫は豪華客船の船長で、航海中の父に長く会っていないという勇介は、父に会いたいと理恵に訴える。
栃木・奥那須の秘湯宿「北温泉旅館」で働き始めた中井田は、角部屋にこもりっきりの官能小説家・艶口さやか(山口)と出会う。さやかはスランプの真っ只中。いら立つさやかを心配し、中井田はたびたび声を掛けるが、相手にされない。
それでも部屋に行って協力を申し出たところ、さやかから「一緒にお風呂に入って」と頼まれる。中井田はさやかの要求通り、一緒に入浴する。
中井田は“信玄公の隠し湯”として売り出している山梨・下部温泉郷の老舗旅館「裕貴屋」で働き始める。そこには、国民的アイドルグループ“神田川55”のセンター・大賀みな(大場)が宿泊していた。みなは無期限休養中。同じグループに期待の新星が登場し、人気が落ち始めていた。
やがて、みなの卒業を恐れたファンたちが温泉街までやって来るが、みなは迷惑だと追い返してしまう。
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