今回映画「ラ」の主題歌を制作するにあたって、台本を最初に読み、ラフの段階も含め何度も見ました。
見るたびに解釈が変わりこの人はこう思ってるのかな？ こう感じてるのかな？ どうなりたいのか、自分なりに考えて歌詞を考え、楽曲を制作しました。私たちも音楽をやっているので他人事ではなくて入り込めました。
誰しもが過ちを犯して、希望は少ないかもしれないけど、その少しの光を信じて進めば生まれ変われる。生まれ変わらなければならない。その思いを込めてこの映画がより見てくれた皆さんの心に刺されば良いと思いました。
完成してからもう一度映画を見て、この作品を一緒に作れて本当によかったと思いました。
音楽をやっていない人も人生において夢や人間関係に悩まされる事があると思うのでぜひ見てほしいと思いました。一歩進むためのきっかけになったらうれしいです。
出演者の皆さまの演技に圧倒されました。表現者として私たちも勉強になりました！
監督、キャスト、スタッフ全てに純粋なエネルギーがある組でした。
若さの中にある力強さは、最高な武器だなぁと羨ましくもありました。
荒さや不器用さが魅力的な若者たちの世界に浸れる作品です。
人生で一番難しいこと。それは…「普通に生きること!!」。普通って何だ？ そもそも私普通です！と言っている者が普通であったためしがないもん！
だけど、今回俺はこの作品で「普通の昭和のタクシー運転手」をやりました!!
ちょっとおせっかいで変に涙もろくて、男の子が産まれたらキャッチボールをするのが夢…のような男!! でも、どーやら彼の家族は奥さんと娘さん2人らしく…やっぱり普通って難しい～!!
あなたの普通はなんですか？
熱い思いと情熱が溢れ出て、それは決してきれいな形ではないかもしれないけれど、何かが、輝いているように見えた。
希望の光のような。
とても面白い作品です。
何より役者陣の芝居の熱量がすごい。特にこの映画のメインである、「慎平」「ゆかり」「黒やん」という3人はスクリーンの向こう側で息づいています。生きています。そしてスタッフたちのこだわりもすごい。ぜひ見てほしい、本当に面白いのです。
…と、恥ずかしげもなく全力で言えるのは、僕がこの作品の母親みたいなものだからだと思います。産み落として乳をあげ、成長を見守り、教育し、生暖かい目で見つめ続けました。「ラ」という作品について知らないことはないけれど、「ラ」を語る上では下駄を履かせているのは間違いない。僕にとって「ラ」は、目に入れても痛くないほどのかわいい息子だから。
逆に、ある程度人間性だったりルックスだったり、そういうものが出来上がった状態で出会って好きになっていくみたいなプロセスを踏めなかったのが残念でもあります。高校で知り合う彼女みたいな立ち位置ですよね。あ、何かクラスにすてきな人いるなって。ちょっと気になるなって。そんで試しに映画館デートしてみたら好きになっちゃったみたいな。さっき会ったばかりなのに、また会いたくなってきちゃったみたいな。
僕も「ラ」とそんな出会い方をしてみたい。けどできない、母親だから。それが少し寂しい。
なので皆さんには、「ラ」とそういう出会いをしてほしいなと思います。
不器用だけど、良いやつです。歪んでるけど、光るものもあります。
哀しくて切なくても、きっと希望はそこにある。「ラ」は始まりの音なんです。
1回目のデートでわからなければ、ぜひ2度どうぞ。
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