藤沢周平作品は、時代劇の中でも特別な世界観を感じます。その中で念願かない、大先輩である橋爪さんと対決することになるのがとても楽しみです。
初日に橋爪さんと目と目が合う芝居だけで、武者震いを隠せませんでした。そして、時代劇に精通している山下監督の下で主演を務めることは、自分にとても大きな意味を持つことになるでしょう。
監督は明るく面白いが、勢いがある。まさに「怪物」。初日の 1カット目、威勢よすぎる掛け声「スターツ」を聞き、“作品に命を懸けて向き合っている”ことを感じました。
刺激を与えてくれる存在でありながら、温かい目でも見てくれる。そんな監督だからこそ、キャスト、スタッフは全力で監督についていく。そして現場全体に安心感が生まれるのでしょう。
このスタッフ、キャストで作っていけば、台本を読んで想像した以上のものが生まれていくと確信してます。
初秋の頃、江戸・深川。闇の世界で日々の糧を得る佐之助は、行きつけの酒亭おかめで、謎の男・伊兵衛と出会う。
「儲け話があるんですよ。一口、乗っちゃくれませんか」という伊兵衛に危険な匂いを感じ、席を蹴る佐之助。同じ頃、ふとしたきっかけでおくみという女と暮らすことに。彼女との未来にほのかな希望を抱く佐之助は、やがて伊兵衛の誘いに乗る。
しかし、仲間となる男たちは、浪人、若旦那、白髪の老人と、いつもおかめで顔を合わせながら、口を聞いたこともない男たちだった。
佐之助らいずれも押し込みなどしたことがない素人と、伊兵衛。彼らが狙うのは、さる商家に眠る七百両。回りだす闇の歯車。しかし―それぞれを取り巻く女たちをも巻き込んで、彼らの人生の歯車は静かに狂い始める。
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