古舘伊知郎、実況を務めた坂本龍馬特番は「龍馬の“心の部屋”に注目して」

2019/01/05 05:00 配信

バラエティー インタビュー

「坂本龍馬暗殺」の“実況”に挑んだ古舘伊知郎、坂本龍馬を演じた渡辺大、おりょうを演じた橋本マナミ(C)テレビ朝日


最新研究に基づく新事実を織り交ぜた再現ドラマと古舘伊知郎の実況で、歴史の謎をひもとく特番「古舘トーキングヒストリー~幕末最大の謎 坂本龍馬暗殺、完全実況~」(夜9:00-11:10、テレビ朝日系)。1月5日(土)放送の同番組で“再現ドラマの実況役”を務める古舘伊知郎に、番組への思いや撮影の裏話、共演者について、また番組テーマ「坂本龍馬」の印象などを聞いた。

――「忠臣蔵」「本能寺の変」に続くシリーズ第3弾「坂本龍馬暗殺」ということですが、これまでと比べていかがでしたか?

古舘「このシリーズは、自分自身でもやりがいを感じていますし、周囲からの期待も感じるんですが、今回はいつにも増して面白い番組になっていると思います。坂本龍馬のいた時代は(現代に)近いので、リアルなんですよね。本当にこうだったんだろうなという現実味が感じられる。かなり真実に近い形で再現できていると思います」

――坂本龍馬という人物について、どんな印象をお持ちですか。

古舘「坂本龍馬というのは、日本を変えたいという理想を掲げるロマンティスト。それでいて、前向きで、海運業に目を付ける先見の明をもったビジネスマンであり、リアリストでもある。カリスマでありヒーローでもあるという、まさに幕末を代表する人物なんです。

実は私は以前から、過去の小説や映画では、坂本龍馬という人物が綺麗に描かれすぎているのではないかと思っていたんですが、今回の番組では、これまで描かれることのなかった龍馬のさまざまな面が見えてきたんです。まさに、カリスマの三面鏡ですね(笑)。龍馬を演じた(渡辺)大さんが、年齢的にも(当時の龍馬と)近いし、本物の坂本龍馬に見えてきて。実際に会ったことがあるわけじゃないけどね(笑)。でも、役者って本当にすごいなあって感じましたね」

――実況役を務める上で、一番気を遣ったことは何でしょうか。

古舘「セリフをしっかりとしゃべることは当然ですけど、これまでのシリーズは、しゃべりが一本調子だったかなという反省があって。やはり、もっと役者さんの芝居を立てないといけないなと。ですから、トーンを落としたり、抑揚をつけたり、“しゃべるという演技”をすることを心掛けました。また、事実を間違えてはいけないという前提を踏まえた上で、セットの雰囲気や現場の空気に応じて、セリフを自分の言葉に昇華して、アドリブで実況した部分もあります」