――鏡子の友人・康代役の麻生祐未さんや鏡子が勤める記念館の館長役の宇崎竜童さんとのご共演はいかがでしたか?
麻生さんは本当に明るくて康代さんそのもので居てくださいました。
鏡子が体調が悪くてモサっとしていても、康代さんがチャキチャキとしてくださるから、画面にテンポと明るさが出てすごく助かったし、ご本人も笑顔が素敵な方。
初めてご一緒したんですけど、共演できて楽しかったです。
もしお話に続きがあれば、康代との面白いやり取りの場面ももっと作れたと思いますね。
宇崎さんは何度かご一緒しているのですが、とてもダンディーですてきな方。
いつまでも変わらない少年のような方で現場を楽しくしてくださいます。
――サスペンス要素のある作品ですが、撮影現場は和やかな雰囲気なんですね。
渡邊孝好監督はとてもお優しい方ですから、気を使って盛り上げてくださるという時もあります。
また、すごくダジャレが多くて…(笑)。すごく楽しい現場です。
以前「だから荒野」(2015年、NHK BSプレミアム)という作品をやらせていただいた時と同じスタッフもいてくださいましたので、息のあったとても楽しい現場でした。
しっかりと作品を作り上げようとしているから、どうしても鏡子と高橋医師の心が結びつくまでの過程が長く描かれています。
1話ではそこに時間をたっぷりととっています。ポンポンと展開していったり、派手なシーンではありませんが、草刈さんと2人で特に集中してやりました。
2人だけでなく、スタッフの皆さんもそう思ってくださっているから、明るい現場ではありますが、そのシーンの時だけは息もつけぬほどの緊迫感と緊張はありましたね。
また、監督は役者の気持ちをくみ取って、芝居しやすいようにしてくださる方。そのお陰で、長いシーンでも自分に戻ってせりふを考えるのではなく、鏡子のまま居続けることができました。
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