鈴木京香が主演を務めるドラマ「モンローが死んだ日」(毎週日曜夜10:00-10:50、NHK BSプレミアム)。
同作は、小池真理子の同名小説のドラマ化で、夫を亡くし長野・軽井沢の隣町で孤独に暮らしている鏡子(鈴木)と精神科医の高橋(草刈正雄)が繰り広げる恋愛模様を描く。
鈴木が演じるのは夫を亡くしてから2匹のネコと共に暮らす孤独な女性・鏡子。鏡子は診察を担当した高橋に引かれ、高橋も診察が必要ではなくなった鏡子の家を訪ねてくる。
そんな大人の恋愛にほんろうされる鏡子役の鈴木にインタビューを実施。
前編では作品への思い入れなどを聞いた。
――軽井沢の景色や緊張感のある場面など見応えのある1話でしたが、全4話の中で1番印象的な場面はどこでしょうか?
やはり1話の診察室でのシーンと4話の草刈さんとのラストシーンですね。
診察室でのシーンは、診察の回数を重ねていく中で、鏡子の心情や高橋先生との関係が少しずつ変わっていくところをしっかりと段階を踏んで見せていきたくて…。
衣装は変えていますけれど、診察室という同じシチュエーションの中で、違いをちゃんと伝えるためにどうすればいいかということに心を砕きました。
診察室に入って、初めて高橋先生と目が合ったときの気持ちを忘れず、でもだんだん変わっていく過程をしっかりと表現したいと思って取り組みました。
具体的には、姿勢や話すテンポ、目線の強さなどは変えていきましたし、髪も最初の方はあんまりブローをしないみたいな(笑)。
生きる意欲を失っている女性なので、髪の毛の細かなケアまで気が回っていない方がリアルに近いのではないかと思います。
髪の毛と同じくお化粧も全然していなくて、徐々にするようになっていくという部分はメイクさんとも相談しましたし、スタイリストさんとも話して衣装の色を少しずつ変えるということをしました。
1番楽しいのはもちろん演じている瞬間ですが、役をどう作るのか考えるのも役者の楽しみの一つです。
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