鈴木京香が「モンローが死んだ日」への思いを語る<前編>

2019/01/09 06:00 配信

ドラマ インタビュー

世界を壊さないようにしっかり表現できれば


鈴木京香が大人の恋愛にほんろうされる女性を熱演!(C)NHK


――原作の小池真理子さんの本をいくつかお読みになったとのことですが、今回の出演についてはどのような思いでしたか?

小池さんの小説には魅力的な女性が登場するんです。今回、小池さんの作品に出させていただくことになり、とてもうれしかったです。

また、小池さんの世界観というものを自分なりに持っていたので、その世界を壊さないようにしっかり表現できればと思いました。

モンローが死んだ日』については連載は知っていたのですが、ドラマ化するとなってから、本をちょうだいして読みました。

とても面白かったですし、自分自身もマリリン・モンローについて書かれた本を何冊か読んだことがあって…。

ドラマの中ではそれが高橋先生の言葉によって登場しましたが、原作では詳しくモンローと精神科医の関わりや彼女の優しさ、脆さみたいなものが書かれていたので、そういったところも興味深く読みましたね。

――小池さんの作品には魅力的な女性が登場するとのことでしたが、鈴木さんが感じる鏡子の魅力はどういった部分でしょうか?

丁寧にきちんと暮らそうとしている意志の強い女性だと思います。

もっと楽に生きていこうと思えばリラックスした時間を多く取れることもあるだろうに、彼女は自分の理想の女性像というのがしっかりあるからこそ弱音を吐かないし、自分一人で暮らしていても、美しいインテリアに整えたり、花を飾ったり、整えながらしっかり「とにかくきれいに」と整えながら生活をしている。

それが魅力的なところですね。

やはり一人だけで生きていて、誰も見ていないところで背筋を伸ばしてきちんと食事をとっているかということを考えると…。

女性がもし一人で時間がなかったりすると、パパっと済ませてしまうことも多いですよね。

鏡子はそういうことをしないでしっかりとやる、しかも地元の農家の方が作っているものを使って、旬の野菜のお料理を作るという女性。

誰かのためにやるということは簡単かもしれないけれど、誰も見ていないところでそうやって暮らしているというのは、本当に見習いたいですね(笑)。

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