山田孝之が“気付いた”俳優への思い「僕も俳優だと胸を張って言おうと思いました」

2019/01/16 05:05 配信

映画

映画「デイアンドナイト」のプロデュースを務めた山田孝之(C)「デイアンドナイト」製作委員会


本イベントは、山田の故郷である鹿児島の薩摩川内市国際交流センター他、全5カ所で開催。

上映後、ステージに登場した3人に、1500人もの観客からは大きな歓声が。その熱狂ぶりに、山田は「ただいま!」笑顔を見せ、「こういった形で戻ってこられて本当に幸せです。こんなに集まっていただき、映画を見ていただいて本当にうれしいです」と喜んだ。

主人公の明石幸次を演じる阿部進之介(C)「デイアンドナイト」製作委員会


そして今作のテーマである「人間の善と悪」について、山田は「『大切な人が目の前で殺められたとしたら、どんな行動をとるだろうか?』と二人(阿部・藤井監督)に聞いてみると、全員が全く違う答えになり、『なぜそう考えたのか?』の会話が広がっていった。

ということは、こういったテーマの映画を作れば、見た人たちが、自分自身を見詰め直したり、考えたり、友人や家族、恋人と会話するキッカケになると思った」と制作秘話を明かした。

また、キャスティングについても「脚本を作って、この役に合う方は?とキャスティング会議を重ねた。オーディションで決定した奈々(清原果耶)は、ひたすら待っていた」とプロセスを紹介。

【写真を見る】ずば抜けた演技力で山田孝之Pを脱帽させたヒロイン役の清原果耶(C)「デイアンドナイト」製作委員会


500人の応募者の中からヒロイン・奈々に抜てきした清原については、以前、山田が「僕が生み出したとても複雑な役にもかかわらず、清原果耶は“奈々”と一つになり、全てを翻弄(ほんろう)させた」と話していたが、このイベントで山田から「(藤井監督は)清原さんのことを怖がっていたよね?」と聞かれた藤井監督も「『清原さん怖かったです』というと語弊なんですが、こんなに芝居のうまい15歳と仕事をしたことがなかったので。

日常はいつもニコニコしている女子高校生なんですが、『よーい!』の声が掛かり、本番がスタートするスイッチの入った女優モードの清原さんは、まるで大ベテラン女優のようだった」と絶賛した。

そんな山田はイベントの最後に「かっこいいですよ、芝居。俳優は誇れる仕事だと思いました。今回、皆さんの芝居を間近で見て、僕も俳優だと胸を張って言おうと思いました」とコメント。

プロデューサーとして客観的な視点で現場に参加したことで気付いた、自身の“俳優”としての思いも打ち明けた。