――劇中に出てくるおいしそうな料理もこの映画の魅力だと思います。印象に残っているものはありますか?
どれも本当においしかったです。でも、一番印象に残っているのは、この映画のモデルになっている自然派農民ユニット“やまの会”の方が出してくださったチーズフォンデュですね。すごく大きなチーズをガリガリと削ってくださったり、チーズをトマトジュースでのばしたものだったり、すごく贅沢でめちゃくちゃおいしかったです。
あと、当初は制作部が「田舎なので、何もありません」と言っていたので、何も期待してなかったんですけど、行ってみたらどこのお店も本当においしかった。せたなの海苔がまたおいしくて、みんなで行った居酒屋で最後に食べたおにぎりは忘れられません。本当にせたな町は素晴らしいところでした。
――北海道は大泉さんの地元であり、今も北海道でレギュラー番組を持たれたりしていますが、やはり北海道が舞台になった作品だと気持ち的に違いますか?
やっぱり気持ちがひとつ乗っちゃいますよね。僕の中で北海道を応援したいという思いはずっとありますから。特に昨年は震災がありましたし、それこそ酪農の人たちは停電で牛乳を捨てないといけなかったり、被害が大きかったですからね。
だから、少しでも役に立てたらいいなと思うし、この映画を見て北海道に遊びに来てくれる人が増えればうれしいなと思います。
おおいずみ・よう=1973年4月3日生まれ、北海道出身。B型。演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバー。公開中の映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」など主演作多数
取材・文=馬場英美
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