佐藤健「『地平線まで走ってくれ』と言われる日々でした」過酷なマラソンシーンを振り返る

2019/01/22 19:10 配信

映画

2月22日(金)公開の映画「サムライマラソン 」の完成披露イベントが、1月21日に都内で行われ、主演の佐藤健をはじめ、小松菜奈森山未來らが登場した。

登壇した木幡竜、小関裕太、青木崇高、森山未來、佐藤健、小松菜奈、染谷将太、竹中直人、バーナード・ローズ監督(写真左から)(C)”SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partners GAGA.NE.JP/SAMURAIMARATHON


本作は、“日本のマラソンの発祥”といわれる史実「安政遠足(とおあし)」を舞台とする土橋章宏の小説を映画化したもの。

トークセッションの冒頭では、主演の佐藤がイギリス人のバーナード・ローズ監督について「海外の方と仕事をしたいという気持ちがあって、このチャンスは逃したくないと飛び込みました。でも衝撃の現場で…。まさかこんなことになるとは」とニヤリ顔。

続けて「まずは台本を気にするなと。せりふも言いたくなければ言うな、というスタンス」と監督の独特なメソッドを明かし、「だから僕はあまり喋りませんでした。役としてせりふを言いたくなかったので。動きで見せるように頑張りました」と、自身の役について振り返った。

絵描きになる夢を持ち、藩を抜け出そうとする“じゃじゃ馬姫”・雪姫を演じた小松からも、そんなバーナード監督から洗礼を受けたという告白が。

小松は、撮影の一カ月前から殺陣のトレーニングを行っていたが、「あんなに練習したのに現場でバッサリとカット。シンプルなシーンになって良かったけれど…ショックでした」と明かす。

そんな小松を、佐藤は「めちゃくちゃ練習していたよね?」とかばうも、「でもそれは段取りだから! 監督が望んでいるのはホンモノだから!」とバーナード監督のリアル志向を笑いにする一幕もあった。

傲慢(ごうまん)な侍・辻村平九郎を演じた森山は「走って、馬に乗って、泳いで…一人トライアスロン状態」と過酷な撮影に奮闘したエピソードを披露。

森山について、佐藤は「森山さんはご自身でせりふを考えていた。だから脚本家はほぼ森山未來だと思う」と称賛すると、青木崇高も「しかも(森山は)乗馬初挑戦で、それができるのが森山未來!」と持ち上げるが、森山はアドリブで青木から蹴り飛ばされたことを挙げ「やった方が覚えていなくても、やられている方は覚えているんだよ!」と言い放ち、会場の笑いを誘った。