TBS系で放送中のドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」の記者会見と囲み取材が都内で行われ、戸田恵梨香、加瀬亮、竜雷太、堤幸彦監督が出席した。
同作は、ドラマ「ケイゾク」('99年、TBS系)の世界観を引き継ぎ、“警視庁・未詳事件特別対策係=ミショウ”の当麻紗綾(戸田)と瀬文焚流(加瀬)が、“特殊能力=SPEC”を持つ犯罪者たちと攻防を繰り広げる姿を描く。ミショウでは、通常の捜査一課的手法では、捜査の対象にならないような特殊な事件を主に取り扱い、当麻と瀬文のコンビがさまざまな難事件に斬り込んでいく。10月8日に放送された初回の視聴率は11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、好調なスタートを切っている。
堤監督は「『ケイゾク』とは、いくつか繋がっているところはあると思いますが、まったく違うものを作っています。『今、見たい!』と思うドラマを作りたい。子どものころは来週の方が見たくなるような、『どうなっているんだろう?』とワクワクするドラマが多かった。ドラマの原点に立ち帰って、『来週どうなるのかな?』というドキドキ感を大事にして伝えたい」と今作に懸ける思いを明かした。
かねてから堤作品への出演を熱望し、「起用してもらったことが、すごくうれしい! もし、別の人が当麻役をやるとしたら絶対にイヤですね」と語る戸田は、「堤監督は気持ちの説明ではなくて、“鼻くそほじって!”とか“はい、走って!”とか、当麻の行動を説明することがほとんど。それは、今までご一緒した監督にはないやり方で、テレビでここまで崩していいんだっていう衝撃と、(新しい)自分を引き出してもらってるなと感じます」と堤監督の魅力を説明。初共演となる加瀬とは役作りについても話し合っているようで、「最近は、加瀬さんの“当麻はこうしたら?”っていう妄想が暴走してます。そんなユニークなところも魅力ですね。リハーサルではわたしの暴走を顔を真っ赤にして笑いをこらえていたりするんですけど、本番では(台本通り)ストレートに返されます。よく殴られるので、参ったな…(笑)」と本作の見どころの1つでもある2人の掛け合いのエピソードを明かした。
戸田同様、堤作品初出演の加瀬は「自分とは全然違う感覚の監督なのでとまどいました。1つのカメラではなくて、カメラがたくさんある撮り方で、どこをどう撮られているのかが全くわからない」と率直に印象を語りつつも、実際に完成した映像を見て「堤監督がこういう世界を思い描いたんだっていうのがようやくわかりました。テレビの前でじっと見ていないと伝わらないんじゃないんですかね。ドラマと映画をやってきた監督が到達する世界のような気がします」と分析。また、戸田については「戸田さんはめちゃめちゃ面白いですね。今回は何でもありなキャラだから、自由に遊んでやってるのが伝わってきますね。逆に、僕は窮屈なんで、その自由さがうらやましい」と本音を。また、今作の役作りで丸刈りにした加瀬だが、「僕は好きなんですが、あんまり求められてないみたいですね(笑)。CMの現場に行くと髪の長いかつらが置いてあったりするんですよね…」と困惑した笑顔を見せていた。
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