塚本高史「想像できない面白さがあるのがこの世界の良さ」インタビュー<後編>

2019/02/18 06:00 配信

ドラマ インタビュー

矢野(塚本高史)は大口の融資に契約を即決してしまう(C)テレビ東京


今を楽しむことを大切に


――演技をする上で目標にしている方はいらっしゃいますか。

それはいないです。それはずっと昔からいないんです。もちろんかっこいいなとか、お芝居うまいなとか、こういう40代、50代の先輩みたいな役者になりたいなというのはあります。でも、目指しているわけではないし、結局僕は僕でしかない。40代、50代になったときに近いことはできるかもしれませんが、その人みたいにはなれません。今30代ですが、20代のころに今の僕のこの環境が想像できたかって聞かれたら、想像できませんでした。想像できない面白さがあるのがこの世界の良さでもあると思うので、それが40代、50代、60代、死ぬまで続いていければ幸せなんじゃないかなと思います。

――目標はあまり定めないのですか。

ないんです。今年の目標、お仕事での目標というのも全くないですし、どんな作品に出たいかというのも全然ないんです。自分が演じることでその作品が面白くなるのなら出させていただきます。

――この瞬間を大切に生きていらっしゃるのですね。

そうですね。明日どうなるか分からないと、10代、20代のころから思っていました。だから今を楽しむ、今が良ければ良いなと思っています。