さらに第4回(1月27日放送)で、東京高等師範学校のマラソン大会前に四三が立ち小便をしていたのは、偶然にも弥彦の車の脇。永井(杉本哲太)に怒鳴られ逃げていく四三に、自分の車の近くに小便をかけられたと気づいた弥彦は「待て! この野郎!」と怒りをぶつけている。
そして、羽田のオリンピック予選会が描かれた第5回(2月3日放送)。弥彦は全国から集結した健脚たちに刺激を受け、審査員だったが出場を決意し、短距離走を制する。
四三はというと、10里およそ40kmのマラソンに初挑戦。見事世界記録を更新してゴールし、嘉納治五郎(役所広司)に抱きかかえられる。ここで、「ところで君、誰?」と声をかけたのが弥彦だ。
このときは名前も知られていなかった四三だが、世界記録を更新したことですっかり有名人に。弥彦は「君、誰?」と聞いた最後の人物かもしれない。
家庭環境も正反対な2人。四三は貧乏、弥彦はお金持ち…なんていう簡単なことでは収まらない葛藤が描かれている。
2月10日に放送された第6回で、四三は嘉納に説得されてオリンピック出場を決め、自費でオリンピックへの渡航費を用意することに。
四三は莫大な金額に不安を感じながらも、事のてん末をありのまま手紙にしたため、家族に便りを出した。
一方で、「スポーツなんて道楽はやめろ」と家族に言われている弥彦は、作り笑顔で「ストックホルムへは、行きません」と嘉納に宣言。嘉納の説得もむなしく「文部省のお偉いさんからも釘を刺されてますんで…」と複雑な表情を浮かべる。
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