同作に挑むに当たり、池田は「当時のことを学ぶのはもちろんですが、多部未華子さんが演じる姉をよく観察して、日系二世の次女から見える世界や、妹として姉に抱く感情を大切にしたいと思いました」と明かし、「日常の中にあるささやかな喜びや、静かで穏やかな会話の中に見え隠れする本音などに敏感であろう…と思いました。心が痛いときもありましたが、豊かなものに触れることができた瞬間もありました」と演じた広子について語った。
また、姉役の多部については「現場の空気を作ってくださる凛とした方です。本当の妹のように甘えてしまいました。たまに見せてくださる柔らかさに心を射抜かれていました」と、池田は印象を語った。
そして橋本は同作について「台本を読んで、日米二つの祖国の狭間で身を引き裂かれながら生きる人々の葛藤に心揺さぶられました。
戦争というものがどれほど人々を傷つけどんな思いをしたか、この台本を読んだだけでも伝わってきて、皆さんにもその時代に生きた人々の生きざまを忘れてはいけない、伝えていかなきゃいけないものと思い臨みました」と、クランクイン前の意気込みを告白。
また、橋本は「日系アメリカ人二世なのに、アメリカが落とす原爆の被害者になります。帰ってきたチャーリーにも複雑な思いがあったり、自分の人生でも婚約破棄など失ったものはたくさんあったけど、絶望だけではなく生き残った方には未来、希望なども含まれていると思い、さまざまな感情を巡らせながら演じれたらと思いました。
チャーリーが帰ってきてからの万里子との再会はワンシーン、一瞬の出来事なのでとても難しい場面でしたが、お相手がムロさんということで安心して取り組めました」と演じた万里子について語った。
兄役のムロについて「もともと私がムロさんのファンでプライベートでは交流があったのですが、お仕事でがっつりご一緒するのは初めてだったので、好きな役者さんとお芝居させていただけることはとても光栄でした」と打ち明ける橋本。
最後に、視聴者に向けて「私はドラマ『二つの祖国』に関わってあらためて戦争について考えさせられました。視聴者の皆さまにもこの作品を通じて戦争の悲惨さ、人々の生きざま、その他いろいろな思いを感じ取っていただけたらと思います」とアピールした。
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