――最初に登場した時の“おかよ”は、髪の毛や衣装もきっちりと決めていて、その後お母さんの姿で逃げ惑う感じで登場されたところが対照的に感じました。最初のシーンと次のシーンを演じる上での注意点やこだわった点はありますか?
当初、“おかよ”は髪を黒くしようと言われていました。で、現場に金髪で行ったところ、監督が麗様(GACKT)と並んだ時に意外と金髪が合うのではないかと言ってくださって、急きょ金髪で行こうということになりました。そこからメイドっぽい洋服を選びました。
今回キャラが濃いじゃないですか、メークの世界観も宝塚っぽいと言うか。演技のお仕事は、全部決まっているものを言われたままやるものだと思っていたのですが、メークのアイデアを出すこともありました。
それはいつも自分がやっている仕事と同じなのでありがたく、アイデア出しをみんなで話し合いながら作り上げた時に、「差を出したいね」という意見が出ました。
普段は麗様もおかよも東京人ぶって隠れて生活をしているので、とにかく東京っぽい強めな感じの格好いい女性にしたいなと思いました。
メークも濃いめにしてほしいと言われていたのですが、私はただ濃いメークじゃなくて今っぽい感じも入れたいと思って、自分でメークをしました。
わざとらしくノーズシャドーを入れるのではなく、映画を見た人がまねできるくらいの派手さにしたいなと思って、アイシャドーをボルドーにして、つけまつげを付けて、口元も派手な赤ではなく、ブラックとブラウンを混ぜたりしました。
リップも自分でつくったブランドの“CandyDoll”のダークレッドのリップに、“M・A・C”の黒いリップがあって、その黒いリップを先に塗って黒さを入れながら上にブラウンレッドのリップを重ねたりしていて、一応トレンドを混ぜながらメークをしました。
その分、埼玉県人の方のメークはギャップを伝えたかったので、つけまつげもしてないですし、アイシャドーとかも色味もなく、どちらかと言うと泥や土を塗るみたいな感じになっているので、その差も見てほしいなと思います。
服もいかにダサいかで決めていて。衣装を決める際、「こっちの方がダサくていいよね」とか言いながら、こんなに服をダサいで決めたことって人生でなかったので、ダサいが褒め言葉という不思議な衣装合わせでした(笑)。新鮮で面白かったです。
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