アニメ好きアイドルが大好きなアニメについて思いの丈をぶつける“アイドル×アニメ”インタビュー。
今回は男装アイドルグループ・腐男塾(現・風男塾)の元部長で、えなこのプロデューサーを務める乾曜子を直撃した。
グラビアアイドルや腐男塾メンバーとして活動していた乾は、当時からコミケ(コミックマーケット)で自主制作のコスプレ写真を出していた筋金入りの2次元オタク。現在は自身で事務所を経営し、コスプレイヤー・えなこも同事務所に所属している。
そんな彼女らしく、推しアニメに加え、当時のコスプレイヤー&オタクアイドルのビジネスワークについても語ってくれた。
――乾さんのコスプレイヤー歴は20年近くになりますが、アニメにハマり出したのはいつ頃からだったんですか?
ハマったというか、小さい頃に見ていたのがほぼアニメだったので、気付いたらオタクになっていました。学校の同級生と会話が合わない、ファッション誌は買ったことがない、手元の雑誌は「アニメージュ」(徳間書店)や「Newtype」(角川書店)という女子でした(笑)。小学校の頃からお小遣いの使い道がアニメイトだったんですよね。普通の子たちからは可哀想な女子と思われていたかもしれませんが、私の人生はこれで良いんだと楽しんでいました。リア充的なキラキラしたことが苦手で、特に自分をこっ恥ずかしいとは思わなかったですね。
――「幽☆遊☆白書」(1992年)、「ジョジョの奇妙な冒険」(2012年)、「らんま1/2」(1989年)と、ハマった作品は少年漫画系のものですね。
私、特にジャンプっ子だったんですよ(「週刊少年ジャンプ」集英社)。初めは「りぼん」(集英社)、「なかよし」(講談社)だったんですけど、「幽☆遊☆白書」のアニメを見たのがきっかけで買うようになって。独り暮らしを始めてベッドが壊れた時は、「ジャンプ」を積んだ上にお布団を敷いて寝てました。
――良い夢が見られそうですね。
背中を支えてくれます(笑)。そういう感じでしたから、小学生時代の友達は男子ばかりでしたね。中学校の時は周りに合わそうと思ってオタクを封印していたんですが、高校時代に「ダイの大冒険」を久々に読み返して、見事に引き戻されました。「やっぱり私はこっちの道だ」って(笑)。そこからは我が道一直線です。
――コスプレを始めたのはその後ですか?
ですね。本格的にコスプレを始めたのは17年前。その時代はまだ「オタク、コスプレ」イコール「気持ち悪い人」というレッテルを貼られていたと思うんです。コスプレイヤーにあまり理解のない時代でしたけど、一度だけの人生だから、好きなことを突き詰めようって。「コスプレして何か悪いことありますか?」って、堂々と楽しんでいました。
――コスプレのどういうところに醍醐味を感じていますか?
2次元のものを3次元に。大好きなアニメ、漫画の世界観に入れて、キャラクターになれるところですね。「I”s」の制服のように、絶対現実にはないような制服を着られるって、コスプレイヤーだけの特権ですよ。「I”s」はあのミニが最高に可愛くて。桂正和先生は、さすがパンツの大先生ですね!
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