――四三と共にオリンピックに出場する弥彦を演じている生田斗真さんとは、何度かお仕事されていますが、今回ご一緒されてどのように思いましたか?
斗真と最初に仕事したのはまだ彼が14歳くらいのころでしたかね。特に濃密な時間を過ごしたのは、2002年から3、4年くらい放送してたフジテレビの「演技者。」(シリーズ)。
当時のジャニーズJr.とか、デビューしたばっかりの嵐や関ジャニ∞とかともそれでお仕事したんですけど、中でも斗真とはよくやってました。斗真はデビューしてなかったから、暇だったのかな(笑)。
その後が「アキハバラ@DEEP」(2006年、TBS系ほか)っていう深夜ドラマでした。
彼はどんどんステップアップして、今のポジションに行って、僕はまた別の道を歩んだというか、仕事をするのは13年ぶりくらいですか?
なので、最初はちょっと照れくさくもあり、どうしようかみたいな感じでしたけれども、あっという間に関係性を取り戻せたような気もしますね。
「演技者。」は、舞台の戯曲をドラマ化するシリーズだったので、舞台ってワンシチュエーションが多いじゃないですか。だから、狭いワンシチュエーションで作る作業を死ぬほどやってて、僕は狭い部屋を撮るのが割合得意なんです。
今回は、斗真と撮ったことがある狭い部屋よりも、さらに狭い(シベリア鉄道の)客室の中での撮影だったので、「狭いね、懐かしいね」みたいなことを言いながらやってました。斗真は久々に撮ってても楽しかったですね。
そういった意味では、森山未來とも映画の「モテキ」(2011年)以来なので、久しぶりでした。
――本作のチーフ演出を務めている井上剛さんが大根さんと知り合ったきっかけを作ったのは森山さんだったそうですね。
そうですね。2010年くらいに、僕が未來と大阪に仕事で行った時に、井上さんが大阪にいて、3人で飲みに行こうってなったんです。
僕、井上さんが撮った「その街のこども」(2010年)が大好きだったんですけど、その撮り方がドラマの「モテキ」(2010年)とちょっと共通してる部分があったんですよ。
それまでのテレビドラマとは全く違う手法でやってるっていうのが、会ったことないときもお互い分かり合えていた感じで、初めて会ったときに、井上さんも「モテキ」を見てたので、「ですよね!」みたいな感じで一瞬で打ち解けました。
未來は、途中からはその場からいなくなったんですけど、初対面の二人でずっと残るっていう(笑)。それ以来の仲です。そうだ、あれ未來が繋いでくれたんだ。
――ちなみに、第9回には「モテキ」に出演されていた浜野謙太さんも登場するとか。
(大河ドラマ)「西郷どん」(2018年)が好きで見てたんですけど、あれ最後の方に主要人物がみんな死んでいったじゃないですか。でも、あいつは死ななかったなって思って。
遊びの部分ですけど、ハマケン(浜野)に、「西郷どん」から「いだてん」へのタスキの役を担ってもらったということでしょうか(笑)。
大きく考えれば、「いだてん」の中で(SAKEROCKのメンバーだった)星野源とハマケンが一つのドラマに出てるっていうのも、自分の中では面白いと思っているのですが…まぁ伝わらなくてもいいというか、小ネタですかね。
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