――「映画 賭ケグルイ」で、芽亜里と木渡がペアを組むという設定についてはどう思われましたか?
森川:私、すぐに監督に「芽亜里が木渡とペアを組みますかね?」と聞いたんです。もともと、木渡は芽亜里を虐めていた側ですからね。でも、監督から「『ドラえもん』も映画版だとのび太とジャイアンは仲いいじゃん。そういう感じだよ!」と言われて、結果落ち着きました(笑)。
矢本:木渡っていうキャラは、多重人格だと思うんですよ。だから、ファンタジーとして、芽亜里と組めたんだと思います。だから、僕自身は楽しみで、ワクワクしかなかったです。森川さんとだったら、良い温度の芝居になるのも分かっていたし、2人でどうやってフザケようかとばかり思っていました。
――ドラマ「―season2」と映画版で、ご自身のキャラクターでパワーアップしたところや、「ここが違うぞ」という部分は?
高杉:鈴井は1話くらいから「ポチ」札が無くなったんですけど、より一層ポチ感を出していきたいなと思って、夢子についていってますね。必死にグレードアップ中です(笑)。
ただ、今回は賭場(のシーン)に出させてもらっているんですが、賭場の空気ってやっぱりみんなちょっと真剣モードなんですよ。それを、自分は一人で騒いでいて、どれくらい壊して良いのかがわからないので、(演じる上で)そのバランスを考えるようになりました。
浜辺:私はもう賭場は「何回目?」という感じなので、賭場での(気持ちの)持ちようとか、序盤はこれからの長さやターン数とかを考えるのがやっぱり経験があるので、その分堂々と賭場に挑んでいます(笑)。
夢子としては、(演じるのが)二度目なので芽亜里や鈴井、木渡、あと皇とかと距離感も近くなって。みんなと楽しく話すシーンも増えてきて、生き生きと学園生活を送っています。そういう感じが(作品にも)出ていると思います。
松田:グレードアップという点では、皇ちゃんに人間味が出てきたなと思って。前回は「ボンボン」「社長令嬢」くらいしか情報が無かったところに、「生徒会になぜ戻りたいのか」という熱い思いとか(が垣間見えたり)、あとマメ(中川大志演じる豆生田)との、恋じゃないですけどちょっとキラキラしたシーンもあったりして。
それから、ちょっと社会性が出てきました。台本にト書きで「社会性が出てきた」って書かれていて(笑)。「それト書きで書くんだ?」っていう。ちょっと人間っぽくなってます。
――今回皇がギャンブルで一緒に組む人は人間なんですか?
松田:薬師寺くん! 薬師寺くんは、私も未だによくわかっていなくて…。「召し使いロボ」と言ってはいるんですけど、えらく人間っぽいですね(笑)。
中村:前回よりも、会長への思いが強くなっていることがちゃんと表現されている部分も増えていて、かつ説明せりふも増えていて。苦手部分ではあったんですけど(笑)、とても感謝しながら臨ませていただいています。勉強になります。
矢本:ペアを組んだ芽亜里は、カッコ良くなっています。どこかどっしりして構えていて、貫禄があって、そういうシーンも多くて、うらやましいですね。木渡的には「どうかな?」と思いますけれど、ネタのぶっこみ方はパワーアップしていると思います。
「―season1」ではヴィラン(悪役)としてのバリエーションを増やしていたんですが、その後にいろいろあったので、それだけじゃなく、広い範囲でテクニックを使うようになったのかもしれません。ただ、調子いいだけのキャラになりつつあったので、今日はアドリブでちょっと殺陣を入れて、昔の木渡の雰囲気を出してみました(笑)。
森川:ホント、アドリブ多いですよね! 木渡は映画版の前半ではかなり追い込まれて、弱々しくなっていたので、そこからのギャップみたいなものがカッコ良かったり、可愛らしかったりするんです。「―season1」のただの暴力的な男とは、全然違いますね。
芽亜里は今回、新メンバーも含めて、色々なキャラと関わっていくんです。前は賭場で負けて、悔しがっているイメージが強かったと思いますが、今回は仲間を引っ張って、前に行く感じがして、そこは確実にカッコいいと思います。
(後編へ続く)
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