――改めて、初めて台本を読んだときの感想を教えてください。
原作は知らなかったんですけど、いろんな作品があるんだなって思いました。
私、少女漫画が大好きなんですけど、少年漫画とか、(この作品を)連載している雑誌も私が読んでいる方面とは違うものだったので、今までに手に取ったことのないジャンルの作品だったんです。
1ページ開いた瞬間から内容がハード過ぎて、ビックリしたというのが最初(の印象)です。お話はすごく面白くて、スピード感やアクションの描写もすごいし、登場人物の絵もすごく面白いから、これが実写になるとどうなるのかなって思っていました。
でも、内田理央さんが前作で演じられていたと聞いて、「じゃあ、大丈夫かも」って安心感が湧いてきましたね。原作はもろに出ていたりしたので、(実写では)そうはならないんだなって。
実は内田理央さんの作品を、私は(撮影に)入る前は見ないでおこうと決めていたんです。なので、実写に対しては無知な、予告編しか見ていないような状態で入ったので、ほとんど原作しか情報がない状態でした。
そんな中だったので、このキャラクターはどういうふうになるのかなっていう楽しみはすごくありました。
――アクションシーンではだいぶ血が飛び散っていましたね。
私、口の悪い役と血を浴びる役は結構やっているんですよね。主演映画は全部血を浴びて、何かを殺しているんです(笑)。思い返せば13歳か14歳だったころに出た初めての主演映画でも、銃を持って殺し合いをしていたので。
血のりとはお友達くらいのレベルで毎年のようにお世話になっているんですけど、今回は今までとは比にならないくらいの血のりを浴びて、特に最後はえげつないくらいの血を浴びていますので、すごいなって思いました。
――では、血は平気なんですね。
ん~、おばけとかは好きではないですけど、血とか殺し合いとか、そういう作品は好きです。ホラーは駄目だけど。むしろ、「おぉ、今回も血かぁ」って感じだったんですけど、そこまで浴びるとは思っていなくて、しばらく血は“お腹いっぱい”かなって。
冒頭のシーンはワクワクしながら血のりを浴びていましたが、後半は「もういい、もういい」って思いながらでした(笑)。
――そんな中で色っぽいシーンもありました。
謎のセクシーシーンがですねぇ…監督に終始「これ、いります?」ってずっと言っていたくらいなんですけど(笑)。でも、あのシーンで私が好きなのが、お色気シーンに見えて「お色気か?」「脱ぐか?」「脱ぐか?」(と期待させておいて)から、いきなりおっさんっぽくなるというか、素のギーコに戻る。あれがすごく好きなんです。
なるべく落差を大きく出せるように、セクシーシーンではできるだけ色っぽく見えるようにめっちゃ考えました。
あのセクシーシーンが途切れた時の(ギーコの)反応が一番ふざけていますね。「へ?」みたいな(笑)。(自分で見ていて)本当に「ふざけてんなぁ」って思いました(笑)。
――チェーンソーはいかがでしたか?
重いんですよね。なので、いかに重く見えないように振り回すかっていうのをすごく考えていました。振り回して「気持ちいい!」というよりも、どう格好良く見せるか。ギーコは普段からずっと持っている、いわば相棒みたいな感じだから、それをどう扱うかっていうところをめちゃくちゃ考えていました。
担ぎ方は前作や原作のギーコを見たりしたんですけど、担ぐまでの動きで重そうに「よいしょ!」ってやりたくはなくて、軽く「ひょい!」ってできるくらいになりたいと思って、できるだけ撮影中はチェーンソーを持ったままでいました。
稽古の時はもっと重いチェーンソーを使っていたので、それでいかに軽々と持てるようにするかっていうのは…それはめちゃくちゃ重くて無理でしたけど、そういうことは(稽古の時から)考えていましたね。
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