ドリカム、ミスチル、BUMP、SMAP、宇多田・・・マキタスポーツ&スージー鈴木が選ぶ平成J-POP名曲集

2019/03/03 14:11 配信

音楽

3月3日(日)放送の「ザ・カセットテープ・ミュージック」(3月17日にも再放送)(C)BS12 トゥエルビ

3月3日(日)放送の「ザ・カセットテープ・ミュージック」(毎週日曜夜9:00-9:55、BS12 トゥエルビ)は、「そのとき歴史が動いた!激動の平成史!」と題し、マキタスポーツスージー鈴木が平成のJ-POP史を振り返っていく。

平成ももうすぐ終わりということで、今回はいつもの1980年代の音楽を軸とする当番組の方針から離れて、平成31年間のJ-POPヒット曲を紹介。楽曲に隠された技や仕掛け、それぞれのアーティストや楽曲の魅力に迫りながら、平成音楽をアナライズしていく。

カセットガールは、BS12「マーケット・アナライズplus+」の松尾英里子アナと、平成10年生まれの古橋舞悠(ふるちゃん)が務める。

スタジオには、2018年11月4日放送の「日本アイドル史概論」同様に、ホワイトボードを用意。ふるちゃんがトークに登場するキーワードをボードに書記する形で平成J-POP史年表を作成しながら進行する。

1曲目はマキタスポーツ選曲のDREAMS COME TRUE平成元年のナンバー。イントロが流れるや、「あ~、懐かしい~!」と松尾アナ。スージー鈴木は「平成感がありますね!」と評する。

マキタスポーツは、DREAMS COME TRUEを「新しい存在感」と分析。初期の女性1人・男性2人という編成を取り上げて「見たことがない、奇妙な都市型の暮らしを感じた。その3人に性のにおいがしない」という特徴を解説する。

また、誰がポストユーミンになるかという時代における、ボーカル・吉田美和の「声のアスリート性」や、「洗練度の高いコードワークを持ちながら皆が共有できる“衆愚性”を備える」点に楽曲の魅力を見る。 

続いてMr.Childrenの楽曲から、平成5年、彼ら初のミリオンセラー曲を取り上げる。マキタスポーツは「小林武史さんの仕事に平成の音楽の規格性が詰まっている」「音もいっぱい使って盛り上げるだけ盛り上げていく。音のインフレ感がすごい」と解析。スージー鈴木も「1番だけで音の高低がすごいあってお腹いっぱいになりますね」と共感する。

平成7年のドラマ主題歌に起用されたSMAPのナンバーもセレクト。渋谷系、フリーソウル、DJのミックス等をバランス良く取り込んだその曲を、スージー鈴木は「抜群にかっこいい」「最高中の最高」「なんだろうこのかっこよさ」と絶賛する。

マキタスポーツは、群雄割拠の時代だった当時の音楽シーンを戦国時代になぞらえて解説。その時代にあって、アイドルの在り方を書き換えながらのし上がったSMAPを、「織田信長」に位置付けて功績を讃える。

話は、「ジャニーズ音楽は常に最先端ダンスミュージックのイノベーションを取り込もうとしている」ことに広がり、その中で「SMAPはクラブミュージック」と整理する。

スージー鈴木は、つんく♂の歌詞が光る「アイドル・オブ・平成」グループの大ヒット曲や、「平成音楽シーンの松尾芭蕉」と表現してBUMP OF CHICKEN平成13年の楽曲をセレクト。

そして「平成のMVP」と断言して、宇多田ヒカルの平成28年のアルバム『Fantome』からの1曲を紹介する。

「人生で1回だけファンレターを書いたことがある。それが宇多田ヒカルさん」という松尾アナは、「宇多田さんなら『Automatic』が選ばれると思った」と。これに対してスージー鈴木は「私は絶対『Fantome』ですね。特にこの曲はメロディーが画期的」と回答。「文学でいえば夏目漱石」「野球選手でいえばイチロー」と宇多田の独自性をスージーらしいたとえで表現する。

そうして完成した平成J-POP年表に、なぜか「アイドリング!!!解散」のワードが。ふるちゃんは、「アイドリング!!!ワードが一切出てこないから。ベルリンの壁崩壊くらい、アイドリング!!!崩壊は大事だと思うんですけど」と主張した。

そんなふるちゃんは、「(今回のセレクト曲には)リアルに自分が聴いている曲がありました。平成時代に一気にいろんなミックスとかが出来るようになって、音楽が豪華になった。当たり前に聴いていたけど、平成で音楽は変わったんですね」ときれいにこの回をまとめた。